レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 1999/09/08
- 登録日時
- 2007/01/17 02:10
- 更新日時
- 2008/08/07 13:43
- 管理番号
- 埼川-1999-055
- 質問
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解決
伊勢参りのあと、京、大坂、七在所を廻って川越へ帰るという安政6年に書かれた古文書の手紙を読んでいる。「七在所」とはどこか。
- 回答
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「七在所巡道しるべ」(宝暦11年:国会図蔵)序文に、「伊勢参宮して大和の神社を巡高野へ行、住吉天王寺岩清水へ詣、宇治伏見を見て京へ上り、三井寺石山を巡終として帰る。是を七在所巡といふ予住所の辺にて昔よりかくいへども何所をかぞゆるやらん不知昔より巡たるあとを巡也」とある。
- 回答プロセス
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当館所蔵の『日本街道総覧』、名数辞典、歴史辞典、伊勢参り関係資料には記述なし。
『伊勢金比羅参宮日記』に〈七在所〉の記述はあるが、場所は不明。
インターネット情報より「月本の追分」(奈良街道と伊勢街道との分岐点)に「左やまと七在所順道」と刻まれた道標があることがわかる。
奈良県立奈良図書館に問合わせるが、場所は判明せず。
『国書総目録 4』に「七ざい所巡道しるべ」あり。宝暦14年版を所蔵している国会図に内容確認を依頼すると、序文に回答の文章ありとの回答を得る。
なお、国会図所蔵の刊年は宝暦11年で、『国書総目録』の記述は誤りとのことだった。
追記:「月刊大和路なら 2003年8月号・9月号」に、「地名発掘 名所『大和七在所巡覧』地名」という記事が見られるが、内容未確認(2006/12/22)。
- 事前調査事項
- NDC
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- 日本 (291 9版)
- 神社.神職 (175 9版)
- 寺院.僧職 (185 9版)
- 参考資料
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- 「七在所巡道しるべ」(宝暦11年刊:国会図蔵) (『国書総目録』の記述「宝暦14年刊」は誤り)
- キーワード
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- 日本-史跡名勝-七在所
- 巡礼-参詣-江戸時代
- 神社-寺院
- 照会先
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- 国立国会図書館
- 奈良県立奈良図書館
- 寄与者
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- 国立国会図書館
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 地名
- 質問者区分
- 登録番号
- 1000032883