レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2012年09月06日
- 登録日時
- 2012/11/14 13:25
- 更新日時
- 2013/01/08 14:25
- 管理番号
- 埼熊-2012-166
- 質問
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解決
江戸時代の江戸の町について次のことを知りたい。
①江戸にあった堀の名称
②神田川等の「川」がどこで始まり合流地点はどこであるか。
③架かっている橋の名称をすべて
※「川」の範囲は隅田川などの本流(江戸の町の範囲)とすべての支流
※時代的には、江戸時代であればよい。
- 回答
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質問①②③に関する記述のあるものとして、以下の資料を紹介した。
『図説江戸・東京の川と水辺の事典』(鈴木理生編著 柏書房 2003)
①②について記述あり。
p359-424「江戸・東京全河川解説」あり。
「利根川水系」「足立、葛飾、江戸川区の川」「荒川水系」といった水系ごとの流路の簡単な図と、河川(堀を含む)の解説あり(江戸時代も含めた解説)。
『江戸学事典』(西山松之助〔ほか〕編 弘文堂 1984)
①③について記述あり。
p612-626「江戸の橋一覧」あり。橋名の五十音順。
「河川(外濠、内濠、町濠、入堀、新堀、水路)」、「架橋場所(現在地)」、「異称」の記載あり。
p80-81〈堀〉の項あり。「人工的につくられた河川、運河、細長い池などを指す。城の堀の場合には、濠の字を当てることが多い。」とある。江戸の堀名がいくつかあげられている。
- 回答プロセス
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自館目録を〈江戸の町〉で検索した結果から次の資料を調査した。
『江戸の町 中公新書 432』(岸井良衛著 中央公論社 1976)
「道三堀」「神田堀」「八丁堀」「三十間堀」「山谷堀」の項目あり。
NDC分類〈291.36〉の書架から次の資料を調査した。
『江戸東京学事典』(小木新造〔ほか〕編 三省堂 1987)
p99-「江戸の川・東京の川」の項あり。網羅的な記述ではないが、江戸の川の概要について記述あり。
この項の参考文献に『江戸の川東京の川』あり。
『江戸の川東京の川』(鈴木理生著 井上書院 1989)
p12-34「東京の川と地形」中に「三つの水系」等の章あり、江戸の川について文章で解説あり。
p14「図2 利根川水系(明治前期)」あり。
『江戸の城と川 Series地図を読む 1』(塩見鮮一郎著 批評社 1992)
p66-67「神田川と石神井川の全流路」の手書きの図あり。
橋(橋梁工学)の観点から次の資料を調査した。
『論考江戸の橋 制度と技術の歴史的変遷』(松村博著 鹿島出版会 2007)
p7-9「江戸の橋年表」(「東京市史稿」および「旧幕引継書」などを参考に作成)
縦項目は年代(1580-1880)、横項目は両国橋・新大橋・永代橋・大川橋・御入用橋など・その他・関連事項で構成。「1680年代」の「その他」に「江戸の橋数:270カ所余(延宝5年)」とある。
以下には、橋の一覧なし。
『江戸の橋』(鈴木理生著 三省堂 2006)
『東京の橋 水辺の都市景観』(伊東孝著 鹿島出版会 1986)
『隅田川の橋とその歴史』(宮村忠編 日本河川開発調査会 1981)
『橋梁史年表』(藤井郁夫編 (財)海洋架橋調査会 1992)
NDC分類〈213.6〉の資料を調査した。
『江戸学事典』(回答資料)
『図説江戸・東京の川と水辺の事典』(回答資料)
以下は記述なし。
『復原・江戸の町』(波多野純著 筑摩書房 1998)
『地名で読む江戸の町』(大石学著 PHP研究所 2001)
『東京百科事典』(東京学芸大学地理学会30周年記念出版専門委員会編集 国土地理協会 1982)
- 事前調査事項
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「切絵図・現代図で歩く江戸東京散歩」(人文社) 内容不十分
「近世河川絵図の研究」(古今書院) 記述なし
- NDC
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- 日本 (291 9版)
- 参考資料
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- 『図説江戸・東京の川と水辺の事典』(鈴木理生編著 柏書房 2003)
- 『江戸学事典』(西山松之助〔ほか〕編 弘文堂 1984)
- キーワード
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- 河川-東京都
- 橋-東京都
- 河川-歴史-江戸時代
- 橋梁-歴史-江戸時代
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 地名
- 質問者区分
- 図書館
- 登録番号
- 1000113997