レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2007年05月12日
- 登録日時
- 2008/11/26 02:10
- 更新日時
- 2008/11/26 09:33
- 管理番号
- OSPR07040027
- 質問
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江戸時代に作られていた黄楊製の入れ歯の写真や絵図が載っている資料はあるか。
- 回答
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江戸時代のものと明記されているのは1.a.とc.のみでした。
1.『図説歯科医学の歴史』マルヴィン・E・リング‖著、西村書店、1991(A497/398N)
a. p.91 徳川時代の木製の歯科補綴器具 の写真(白黒、2枚)
(総義歯ではありません。)
b. p.97 中岡テイ(仏姫、1538年没)がツゲの木を彫ってつくった
といわれている上顎用の総義歯の写真(白黒)が2枚あり。
c. p.99 図79 浮世絵 (説明文)「1800年ころのこの浮世絵では、
日本式にひざまずいて向かい合い、歯科医が患者の前歯を抜いて
いる。木製の義歯数個が横のわら紙の上においてある。」
2.『歯科医学大事典』歯科医学大事典編集委員会‖編集、医歯薬出版、1989(497/13)
a. p.156 「入歯」の項に、「和歌山市願成寺の仏姫(1538年没)が
自ら製作し使用した木床義歯」の写真(カラー)が2枚あり。
うち、1.a.のものと違う角度で撮影されたもの1枚あり。
b. p.1765 「黄楊」の項に、
A:木床義歯用の黄楊。粘膜面形成時の背面。
B:蜜蝋陽型と黄楊粘膜面
の写真(カラー)が各1枚あり。いつごろのものかの説明はありません。
3.『歯の神様:民俗への旅』神津文雄‖著、銀河書房、1991(387/33N)
a. カラー写真口絵に「木床義歯」の写真(カラー4枚、義歯の
レントゲン写真1枚)あり。材質は朴で、作られたのは明治時代とのことです。
b. p.104「皇国入歯の木床上顎義歯とレントゲン写真」(白黒)各1枚 計2枚
(説明文の一部)「木部は黄楊で、歯は象牙らしく…」
c. p.105「下顎の入れ歯とそれにある打ちくぎのレントゲン写真」各1枚 計2枚
- 回答プロセス
- 事前調査事項
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シリーズ江戸博物館(芙蓉書房)/江戸の生業事典(東京堂出版)/
江戸時代「生活・文化」総覧(新人物往来社)には記載なし
- NDC
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- 歯科学 (497 8版)
- 参考資料
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- 『図説歯科医学の歴史』(ページ:91,97,99) (資料番号:1012146104,請求記号:A497/398N)
- 『歯科医学大事典』(ページ:156,1765) (資料番号:1611873330,請求記号:497/13)
- 『歯の神様:民俗への旅』(ページ:104-105) (資料番号:1110178124,請求記号:387/33N)
- キーワード
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- 入れ歯
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 図・絵,その他
- 質問者区分
- 登録番号
- 1000049256