幼い子どもの質問への上手な「答え方」を集めた本『すくすく家庭教室 21ママ,どうして』教育研究社 1979(J031/30N/21)には厳密な答えよりも安心を与える答え方を、として次のように書かれています。
「(神さまとは)あなたが、いい子で元気な子であるように、いつもそばで見守ってくださる方よ」(P58-59「かみさまは いるの」の頁)
より詳しく答える場合は、宗教や考え方によって異なる説明になると思われますが、
子どもにわかりやすく教えるために、先に大人が読んでおくと役立ちそうな本を以下に紹介します。
<民間信仰的な神さま>幸福を祈り、日々の暮らしを感謝する存在
・『神仏と日本人 まんが日本史キーワード』桜井正信 原案 ムロタニツネ象 作画 さ・え・ら書房 1991.4(J162/2N)
日本の宗教史をまんがでわかりやすく書いた本。P2-9「困ったときの神だのみ」で、暮らしと信仰の関わりを、一年の行事と合わせて紹介しています
・『てのっぴい博士のなぜどうして事典6年生』てのり文庫 大日本図書 1991.7(J049/36N/(2))
P136-137「お宮とお寺、どうちがうの?」P94-95「お正月に門松をかざるのはなぜ?」神さまはふだん空に漂っているけど、神社や門松に宿る存在とされています
・『日本各地の伝統的なくらし』小峰書店 2006.4 (J382/26N)
1巻「日本列島の自然とくらし」P24-25「人びとの願いと祭り」日本人は田の神、山の神、海の神と、収穫に結びついた神に感謝してきたことを簡単に紹介
2巻「農村の伝統的くらし」P20-21「正月の行事にはどんなものがあるの?」なまはげや七福神などの年神様が新しい年の幸福を与えると書いています
・『「和」の行事えほん 2 秋と冬の巻』高野紀子 作 あすなろ書房 2007.10(J386/44N/2)
P44「初詣で」に、氏神様の簡単な説明があります
・『もののはじまりシリーズ 6 クリスマスのはじまり(いろいろな行事)』ポプラ社 1990.4(J031/17N/6)
P6-7「お正月のはじまり」P36-37「大みそかのはじまり」神さまをお迎えする行事
・『子どものすきな神さま 日本むかしばなし』民話の研究会 編 ポプラ社 1979(J901/22)
年神さま、ざしきわらし、地蔵さまなどが出てくる昔話が14話収録されています
<日本の神話>
・『日本の神話』赤羽末吉 絵 舟崎克彦 文 あかね書房 1995.10(E0/4133N/ア)
1くにのはじまり、2あまのいわと、3やまたのおろち、4いなばのしろうさぎ、5すさのおとおおくにぬし、6うみさちやまさち
日本の神話を絵本の形でわかりやすく表現しているシリーズ
<キリスト教>
・『だれがつくったの こどものせかい』佐久間彪 文 至光社 1986(E/11118)
「かみさまにはじめてきがつくえほん」シリーズの1冊。最終頁に、このせかいをつくったのが神さまだと書かれています。幼児向け絵本。
・『神父様、おしえて 低学年の部 小学生のしつもんにコンプリ神父が答える』ガエタノ・コンプリ 著 ドン・ボスコ社 1992.12(J190/2N)
「神様は、どこにいるの」「神様は、なんでもしっていますか」などの質問に神父が答えていきます。