レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2011年03月12日
- 登録日時
- 2011/07/17 11:55
- 更新日時
- 2011/07/17 11:55
- 管理番号
- 9000007276
- 質問
-
解決
天児屋命(天児屋根命・あめのこやねのみこと)から、藤原鎌足までの系図が見たい。
- 回答
-
『日本家系・系図大事典』(奥富敬之著 東京堂出版 2008年)、『系図纂要 新版』第2冊上 藤原氏(岩沢愿彦監修 名著出版 1990)、『国史大系』第58巻 尊卑分脈(黒板勝美編輯 吉川弘文館 1966年)に、天児屋命からはじまる中臣氏の系図の掲載がある。詳細については照会資料をご覧下さい。
- 回答プロセス
-
1.『国史大辞典』第1巻(国史大辞典編集委員会編 吉川弘文館 1979年)で「あめのこやねのみこと 天児屋命」の項を引くと、「中臣氏の遠祖とされた神。記紀神話の天石窟(天岩屋戸)の段、天孫降臨の段に活躍し、神事を掌り天降りに随行した五部神の一。」「中臣氏が中央祭官として登場する六世紀の半ば以降に神格化し、中臣鎌足以後は藤原氏の祖神として重視された」とある。
2.系図に関する参考図書を確認する。
(1)『日本史諸家系図人名辞典』(小和田哲男監修 講談社 2003年)の「藤原氏」の項の系図は鎌足から始まっている。また、「中臣氏」の項には「天孫降臨神話で活躍する天児屋命の後裔を称する」とあるが、系図は「黒田」から始まり、天児屋命の名はない。
(2)『日本家系・系図大事典』(奥富敬之著 東京堂出版 2008年)の「ナカトミ 中臣」の項には「氏祖の天児屋命は天孫降臨に供奉、大和朝廷では忌部氏と共に祭祀を担当し、神と人との中を取りもつという意味で中臣氏を呼称。」とありp714に系図がある。出典は『大中臣本系帳』。
3.系図の掲載のある史料を確認。
(1)『系図纂要 新版』別冊2 名諱索引(岩沢愿彦監修 名著出版 1997)の索引から「鎌足」を検索し、『系図纂要 新版』第2冊上 藤原氏(岩沢愿彦監修 名著出版 1990)を見ると、「藤原朝臣姓」の項のp5-p7に天児屋根命から鎌足までの系図あり。
(2)『国史大系』第58巻 尊卑分脈(黒板勝美編輯 吉川弘文館 1966年)のp23-27に天児屋根尊から鎌足までの系図あり。
(3)『群書類従』第5輯 系譜部・伝部・官職部(塙保己一編纂 続群書類従完成会 1979年)p191-253掲載の「中臣氏系図」は「可多能古」から始まり、天児屋命の名はない。
- 事前調査事項
- NDC
-
- 系譜.家史.皇室 (288 9版)
- 参考資料
-
- 『日本家系・系図大事典』(奥富敬之著 東京堂出版 2008年) (p714)
- 『系図纂要 新版』第2冊上 藤原氏(岩沢愿彦監修 名著出版 1990) (p5-7)
- )『国史大系』第58巻 尊卑分脈(黒板勝美編輯 吉川弘文館 1966年) (p23-27)
- キーワード
-
- 天児屋命
- 藤原鎌足
- 藤原氏
- 中臣氏
- 系図
- 系譜
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 伝記・人物
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000088589