レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2022年05月12日
- 登録日時
- 2023/05/02 16:20
- 更新日時
- 2023/05/02 16:20
- 管理番号
- 9000039066
- 質問
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解決
『入峡記:武田氏末路考』(阿部 弘蔵/著 景徳院 1906年)の序に「鷹洲逸史完之撰」と書かれているが、この人物について知りたい。
- 回答
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「鷹洲逸史完之」は、織田完之(おだかんし)のことだと思われる。
織田完之(1842(天保13)年9月18日-1923(大正12)年1月18日)は、明治期の農政史家。勤王家。三河国(愛知県)生まれ。名古屋市の松本奎堂に入塾、塾長となる。今日で桂小五郎、高杉晋作らと親交し、勤王運動に参加する。慶応3年、幕府の間諜疑いで岩国藩に捕縛された後、維新政府の内務・農商務両省で農政指導に従事。西洋農法の導入に反対し日本在来農法を評価する仕事に生涯をかけた。日本最初の農業史書である『大日本農史』を著した。
- 回答プロセス
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1.「鷹洲」という号の人物を探す。
・『号・別名辞典 古代・中世・近世』(日外アソシエーツ/編集・発行 2003年)、『号・別名辞典 近代・現代 』(日外アソシエーツ/編集・発行 2003年)には「鷹洲」という号の人物の掲載なし。
2.インターネットの検索エンジンで「鷹洲」を検索すると織田完之(おだかんし)がヒット。
3.人名事典で織田完之について調査。次の人名事典等に掲載があり、『明治維新人名辞典』には、雅号が鷹洲・寅賓である旨記述あり。
・『新潮日本人名辞典』(新潮社辞典編集部/編集 新潮社 1991年)pp.408-409
・『明治維新人名辞典』(日本歴史学会/編 吉川弘文館 1981年)p.245
・『幕末維新大人名事典 上巻』(安岡 昭男/編 新人物往来社 2010年)p.333
- 事前調査事項
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インターネット検索や図書館のwebOPACではわからなかった。
『入峡記:武田氏末路考』(阿部 弘蔵/著 景徳院 1906年)
※山梨デジタルアーカイブ( http://digi.lib.pref.yamanashi.jp/da/detail?tilcod=0000000016-YMNS0200005 )5コマ目
- NDC
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- 日本 (281 10版)
- 参考資料
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日本歴史学会 編 , 日本歴史学会. 明治維新人名辞典. 吉川弘文館, 1981.
https://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000001518592-00 (p.245) -
新潮社辞典編集部 編 , 新潮社. 新潮日本人名辞典. 新潮社, 1991.
https://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000002095945-00 , ISBN 4107302105 (pp.408-409) -
安岡昭男 編 , 安岡, 昭男, 1927-. 幕末維新大人名事典 上巻. 新人物往来社, 2010.
https://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000010876793-00 (p.333)
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日本歴史学会 編 , 日本歴史学会. 明治維新人名辞典. 吉川弘文館, 1981.
- キーワード
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- 「入峡記」(阿部弘蔵)
- 織田完之
- 鷹洲
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 人物
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000332814