レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2015/01/10
- 登録日時
- 2015/04/03 00:30
- 更新日時
- 2015/04/03 00:30
- 管理番号
- 6000005167
- 質問
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解決
「政所賦銘引付」の中に朝日孫三郎の都塚に関する記述がある。その箇所を活字資料で見たい。
- 回答
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「政所賦銘引付(まんどころくばりめいひきつけ)」は国史大辞典によると「桑山浩然校訂『室町幕府引付史料集成』(『日本史料選書』)に、賦引付・加判引付ともすべて収められている。」の記述がありました。
また、『日本歴史地名大系28‐[2]:大阪府の地名2』(平凡社 1986.2)【291/95】
p.1006の「都塚村」の項目に「地名は「政所賦銘彦引付」の文明6年(1474)2月10日の項および同16年6月24日の項にみえ、2月10日の項によれば朝日孫三郎・同三郎両人が所持する田地が都塚にあったことが知られる」との記述があります。
そこで『室町幕府引付史料集成 上巻』(日本史料選書 桑山浩然/校訂 近藤出版社 1980.8)を調査すると
p.266, 391 に朝日孫三郎の「政所賦銘引付」の記述がありました。
なお、「政所賦銘彦引付」は下記の資料にも掲載されています。参考までにご紹介します。
『豊田武著作集3:中世の商人と交通』(豊田武/著 吉川弘文館 1983.1)中之島図書館所蔵 個人貸出不可
山僧の金融活動の実態についての箇所に下記の記述があります(p.312)
9山徒仏眼院成賢:文明6年2月10日朝日孫三郎、同三郎の両人に対し、日吉の神物を借し、河内国都塚等散在田地を質にとったが、返弁しないため、本利相当の間この地を直務したいと幕府に申し出ている(「政所賦銘彦引付」)。
『八尾市史:史料編』(八尾市史編纂委員会/編集 大阪府八尾市役所 1960)
大阪府内図書館のみ貸出可
「親元日記別録」に下記の記述があります。(p.163)
「治河州 山徒仏眼院成賢申状 文明六二十
朝日孫三郎同三郎両人、日吉神物被借用、河内国都塚等散在田地、乍入置質券、無沙汰上者本利相当之間可直務彼地候由」
[事例作成日:2015年1月10日]
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
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- 近畿地方 (216)
- 参考資料
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- 豊田武著作集 第3巻 豊田/武∥著 吉川弘文館 (312)
- 八尾市史 史料編 八尾市史編纂委員会∥編集 大阪府八尾市役所 (163)
- 日本歴史地名大系 28‐[2] 平凡社 (1006)
- 室町幕府引付史料集成 上巻 桑山/浩然∥校訂 近藤出版社 (266, 391)
- キーワード
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 書誌事項調査
- 内容種別
- 人物・団体
- 質問者区分
- 個人
- 登録番号
- 1000170277