レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 20221126
- 登録日時
- 2023/01/12 00:30
- 更新日時
- 2023/04/05 18:02
- 管理番号
- 0401005002
- 質問
-
解決
清水三郎についての資料はないか。
(著者について)
・著作集がある。
・日本の中世の農村について研究していた人物で、『日本の中世の農村』という本を書いた。
・1940年頃に亡くなっている。
・発禁処分になったことがある。
・網野善彦が清水について記述している。
- 回答
-
「清水三郎」でなく、『日本中世の村落』を書いた「清水三男」である。
所蔵資料で清水三男に関するものはなかったため、他館所蔵資料を案内した。
- 回答プロセス
-
「日本 中世 農村」「清水三郎」「清水三郎著作集」で自館・NDLサーチ・インターネット検索するも該当なし。
著者名の間違いを考え、「清水 農村」「清水 中世 農村」でインターネット検索。似た名前の人物の経歴を確認するが、条件に合致する人物該当せず。webcatplusで同様に検索するも、該当なし。
著者名・資料名からの検索が困難と判断し、戦時中の発禁処分の記録から辿るため、農村を研究していた人物の発禁処分があったかの記録を検索する。
「発禁 農村 戦中」でインターネット検索したところ、鈴木貞美『「近代の超克論」-その戦前・戦中・戦後』が該当。
※J-STAGE
鈴木貞美『「近代の超克論」-その戦前・戦中・戦後』 https://www.jstage.jst.go.jp/article/hikaku/58/0/58_111/_article/-char/ja/ (2023/01/21最終確認)
PDFデータ内を「発禁」で検索し、その周辺を確認。p19の検閲について書かれた部分に「労農派の学者、活動家、400人あまりが検挙され(人民戦線事件)」と記載あり。
「人民戦線事件 清水 日本の農村」でインターネット検索したところ、「清水三男」のウィキペディアページが該当。
※ウィキペディア「清水三男」
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%B8%85%E6%B0%B4%E4%B8%89%E7%94%B7 (2023/01/21最終確認)
NDLサーチで「清水三男」を著者名検索し『清水三男著作集』および『日本中世の村落』を確認。
「清水三男」を自館検索。『網野善彦著作集 第18巻』[資料1]に「清水三男」についての記述を確認。
以上より、「清水三郎」ではなく「清水三男」ではないかと考え、質問者に確認したところ「清水三男」で間違いないとのことだった。
しかし、所蔵資料で清水三男に関するものはなかったため、他館所蔵資料を案内した。
- 事前調査事項
- NDC
- 参考資料
-
- 網野善彦著作集 第18巻 網野 善彦/著 岩波書店 2009.2 , ISBN 9784000926584 (資料1|0119411502|/210/ア/18)
- キーワード
-
- 清水三男
- 人民戦線事件
- 発禁
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 人物
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000327062