レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 20210717
- 登録日時
- 2022/01/10 00:30
- 更新日時
- 2022/03/25 14:50
- 管理番号
- 0401003295
- 質問
-
解決
2021(R3)年7月17日の『西日本新聞』掲載の記事「阿蘇踏査の歩み-10-」の中に、
①「伊木常誠(いきつねなか)」という人物の肖像写真(熊本県立図書館収蔵と記載あり)
②伊木博士が記録した「明治時代の中岳のスケッチ」
が載っている。
それぞれが掲載されている図書資料が知りたい。
- 回答
-
①『伊木常誠先生追悼録』の標題紙をめくった次のページに同じ写真あり。
②『震災豫防調査會報告 33』
p.3-90「阿蘇火山調査報文」の中のp.16~17の間にある「阿蘇噴火口の変遷」という図の一番下の段の左側にあり。
【東京大学学術機関リポジトリ】
「阿蘇火山調査報文」(震災豫防調査會報告 33)
https://repository.dl.itc.u-tokyo.ac.jp/records/16314#.YPJVlOj7Rkg (2022.2.5最終確認)
- 回答プロセス
-
①キーワード「伊木常誠」で自館蔵書検索を行ったところ、回答に記した資料がヒットした。
中を確認したところ、標題紙の次のページに同じ写真が載っていた。
②西日本新聞の記事には、スケッチの説明に
「伊木博士が記録した明治時代の中岳噴火スケッチ。当時は3本の噴煙が上がっていたことが分かる」
と書かれている。
また記事の文中に
「伊木さんは1901年「阿蘇火山調査報文」の題で詳述しています。第3章「火口丘・中岳」では、明治初期には1本だった噴煙が、同20年代には2本となり(中略)、図と文章で記録しています」
と書かれており、その「阿蘇火山調査報文」に載っていると推測。
「阿蘇火山調査報文」で自館蔵書検索したがヒットせず。
国会図書館サーチで「阿蘇火山調査報文」を検索したところ『震災豫防調査會報告 33』がヒットした。
詳細を開くと掲載ページもp.3-90とわかった。
再度自館蔵書検索で『震災豫防調査會報告 33』を探すと所蔵していることがわかった。
またインターネットでも「阿蘇火山調査報文」と「伊木常誠」で調べると東京大学学術機関リポジトリで論文を読むことが出来た。
p.17に「阿蘇噴火口の変遷」という図があり、その一番下の段の左側が、新聞に載っているスケッチと一致した。
- 事前調査事項
- NDC
- 参考資料
-
- 伊木常誠先生追悼録,石油文化社/編,伊木常誠先生追悼録刊行会,1962. (標題紙の次のページに肖像写真あり|0115048332|/フマア/00144/)
- 震災予防調査会報告 第33号,震災予防調査会/編,震災豫防調査會,1901. (p.16-17の間にある「阿蘇噴火口の変遷」という図の中にあり|0115128613|/フマア/02340/)
- キーワード
-
- 伊木常誠
- いき つねなか
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 人物
- 質問者区分
- 図書館
- 登録番号
- 1000310311