レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2012年03月27日
- 登録日時
- 2012/07/02 13:06
- 更新日時
- 2012/10/02 14:16
- 管理番号
- 埼熊-2012-061
- 質問
-
未解決
「管見記」で「嘉吉の乱」直後、将軍足利義教から処罰されていた公武の人間を、管領細川持之が赦免する部分(嘉吉元年6月)が活字化されているものがあれば見たい。
- 回答
-
「管見記」の嘉吉元年部分は「公名公記」と呼ばれる部分であるようだが、活字化されているものは見つからなかった。
「管見記」は昭和14年にコロタイプ印刷で複製が刊行されている。(コロタイプ-版にガラス板を使用する印刷技術)
- 回答プロセス
-
『国史大辞典 3』(国史大辞典編集委員会編 吉川弘文館 1983)
p799-804〈管見記〉の項あり。
「広狭ニ義がある。狭義には西園寺公名(1410-68)の日記の別名をいい、広義には西園寺家伝来の古記録・古文書類の一群の総称として用いられている。」刊本の情報として「なお本書は昭和14年にコロタイプ複製本が刊行されており、(後略)」とあり。
p801-804〈管見記一覧〉あり。該当の嘉吉元年の部分は、「公名公記」と呼ばれることがわかる。
《日本古典籍総合目録》を〈管見記〉で検索する。
別書名に[ 1 ] 公衡卿記(きんひらきょうき)[ 2 ] 管見公衡記(かんけんきんひらき)あり。
〈公名公記〉で検索
別書名に[ 1 ] 観音寺相国記(かんのんじしょうこくき )[ 2 ] 観音寺相国公名公記(かんのんじしょうこくきんなこうき)あり。 いずれも刊本の情報はなし。
《NDL-OPAC》
「管見記」の写本及びマイクロフィルムはあるが、活字本・刊本は見あたらず。
『国史大系 36 後鑑』(黒板勝美、国史大系編修会編輯 吉川弘文館 1965)
嘉吉元年7月10日の項を見るが、「建内記云」とあるのみ。
『史籍解題辞典 上 古代・中世編』(竹内理三、滝沢武雄編 東京堂出版 1986)
p54-55〈管見記〉の項あり。刊本の情報として「全巻コロタイプ複製があるほか、公衛公記は続群書類従完成会「史料纂集」に収められ、公名公記も予定されている。」とあり。
《NDL-OPAC》や《Google》を〈史料纂集 & 公名公記〉で検索するが刊行は確認できず。
『史料纂集 〔古記録編3〕公衡公記』1-4 (続群書類従完成会 1968-1979)
目次に嘉吉元年はなし。公名公記につながる記述もまえがき等に見つからず。
- 事前調査事項
- NDC
-
- 日本史 (210 9版)
- 参考資料
- キーワード
-
- 管見記
- 西園寺 公名(サイオンジ キンナ)
- 日本-歴史-室町時代
- 嘉吉の乱(カキツノラン)
- 足利 義教(アシカガ ヨシノリ)
- 細川 持之(ホソカワ モチユキ)
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 書誌的事項調査
- 内容種別
- 人物
- 質問者区分
- 個人
- 登録番号
- 1000108068