レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2009.11.03
- 登録日時
- 2011/04/12 02:02
- 更新日時
- 2011/04/12 02:02
- 管理番号
- 新市図-00939
- 質問
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解決
石井桃子が小川未明を否定した事があったというが、その周辺のことについて調べたい。
- 回答
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調査概要の(1)~(4)を先ず提示して、さらに次の5点を参考文献として紹介する。
(5)「現代児童文学論集2」(日本図書館センター 2007)
「子どもと文学」に対する発表当時の様々な反論等あり。
(6)「はじめて学ぶ日本児童文学史」(鳥越信編 ミネルヴァ書房 2001)
(7)「研究日本の児童文学3 日本児童文学史を問い直す」(東京書籍 1995)
p55~81 中村三春「小川未明の様式論ー『赤い蝋燭と人魚』を読み直す」
(8)「子どもの本の魅力」(岡田純也 KTC中央出版 1992)
(9)「現代児童文学論」(吉田足日 くろしお出版 1959)・・・「子どもと文学」に先駆けて未明批判。うち『さよなら未明』は(49にも収録されている。
9点すべて貸し出す。
- 回答プロセス
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石井桃子たちが小川未明・坪田譲治・浜田広助の3人を否定したのは、
(1)「子どもと文学」(石井桃子・いぬいとみこ・鈴木晋一・瀬田貞二・松居直・渡辺茂男 中央公論社 1960→1967 福音館書店より再販)である。
ここで従来の日本児童文学は、「全く独特・異質なもの」として否定され、児童文学は「おもしろく、はっきりわかりやすく」なければならないとして、その後の児童文学に大きな影響を与えた。
「子どもと文学」以後の児童文学の研究書等を、図書館情報システムで検索して選び出す。
(2)「日本児童文学1991年4月号」(日本児童文学者協会 小峰書店)→「『子どもと文学』から30年」特集。
(1)が与えた影響や今日的な意味合いについての特集。
(3)「平成17年度国際子ども図書館 児童文学連続講座講義録 日本児童文学の流れ」(日本図書館協会 2006)
p46~65 宮川健郎『童話の系譜』
(4)「小川未明論集」(日本図書館センター 1993)
肯定的な論編と否定的な論編をほぼ均等に取り上げられている。(上埜一郎解説)
- 事前調査事項
- NDC
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- 児童文学研究 (909 9版)
- 参考資料
- キーワード
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- 児童文学
- 小川未明
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 一般
- 質問者区分
- 各種学校
- 登録番号
- 1000084854