レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2014/11/14
- 登録日時
- 2015/03/05 00:30
- 更新日時
- 2015/03/05 12:38
- 管理番号
- 千県中参考-2015-1
- 質問
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解決
小松宮彰仁親王が明治19~20年頃欧州を視察した。その旅程と帰国時期について知りたい。
- 回答
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下記の資料に記述がありました。
【資料1】『坊城俊章日記・記録集成』(坊城俊章[著] 芙蓉書房出版 1998)
p.215-217 「欧米巡回日程表(別冊)」
「欧米巡回日程表」は、本文中には記載がありませんが、『近現代日本人物史料情報辞典』(伊藤隆編 吉川弘文館 2004)p.356「坊城俊章(ぼうじょう・としあや)」の項目中段25-27行目によると、小松宮彰仁親王欧州巡回に随行した際の記録です。
【資料2】『明治天皇紀 第6』(宮内庁[編] 吉川弘文館 1971)
p.639 明治十九年十月二日の項目に「彰仁親王軍事視察のため、其の妃頼子を同伴して横浜港を発す、親王先ず米国を経て、英・仏・独國に抵り、更に露・澳・伊諸國を歴遊せんとするなり」
p.848 明治二十年十二月五日の項目に「彰仁親王及び其の妃頼子欧州より帰朝し」
との記述があります。
【資料3】『皇族 天皇家の近現代史』(小田部雄次著 中央公論新社 2009 中公新書)
p.113 「一八八六年には、小松宮彰仁親王が、一年の予定で軍事視察のため頼子妃とともの欧州に派遣される。アメリカを経て、イギリス、フランス、ドイツ、ロシア、オーストリア、イタリア諸国を陸軍中将の肩書きで歴訪し」との記載があります。
p.114-115 「表3-5 皇族の欧米留学外遊一覧」の「出国」「帰国」の項目で、それぞれの年月日が確認可能です。
また、『外務省記録総目録 第1巻 外交史料館所蔵 明治大正篇』(外務省外交史料館編 原書房 1992)p.429に 「6・4・4・26 小松宮彰仁親王殿下欧州各国御訪問一件」との記載があり、外務省外交史料館で所蔵しているものと思われます。
現在一部分閲覧できない資料があるようなので、外務省外交史料館のホームページ(http://www.mofa.go.jp/mofaj/annai/honsho/shiryo/index.html)等でご確認ください。
(インターネットの最終アクセス:2014年11月14日)
- 回答プロセス
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当館蔵書検索システムや、リサーチ・ナビ(http://rnavi.ndl.go.jp/rnavi/)で、「小松宮親王」「小松宮彰仁親王」をキーワードに検索。
また、件名「皇族」の資料を確認。
該当する分類(NDC288.4 皇室)の棚をブラウジング。
Google books(http://books.google.co.jp/books)を「小松宮 欧州」「小松宮 欧米」などで検索。
ヒットした資料に関連する記述があった場合、その参考文献を更に確認した。
『日英交流史 1 1600-2000 政治・外交』(細谷千博監修 東京大学出版会 2000)
p.311-312 明治二十年に小松宮彰仁親王が英国を訪問した際のことが記されており、その参考文献としてp.344(7)・(8)6・4・4・26「小松宮彰仁親王殿下欧州各国御訪問一件」が挙げられている。
外務省記録については、一部がデジタル化され、アジア歴史資料センターのホームページ(http://www.jacar.go.jp/)で公開されているが、お探しの6門の記録はまだデジタル化されていないため、外務省外交史料館を紹介した。
- 事前調査事項
- NDC
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- 系譜.家史.皇室 (288 9版)
- 参考資料
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- 【資料1】『坊城俊章日記・記録集成』(坊城俊章[著] 芙蓉書房出版 1998)| 0105407635
- 【資料2】『明治天皇紀 第6』(宮内庁[編] 吉川弘文館 1971)| 9101965750
- 【資料3】『皇族 天皇家の近現代史』(小田部雄次著 中央公論新社 2009 中公新書) | 2102249017
- キーワード
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- 小松宮彰仁親王(コマツノミヤアキヒトシンノウ)
- 仁和寺宮嘉彰親王(ニンナジノミヤヨシアキシンノウ)
- 東伏見宮嘉彰親王(ヒガシフシミノミヤヨシアキシンノ)
- 欧州巡回(オウシュウジュンカイ)
- 日程(ニッテイ)
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 一般
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000168584