レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 1999/11/30
- 登録日時
- 2005/12/13 02:13
- 更新日時
- 2010/11/25 02:01
- 管理番号
- 新県図-00166
- 質問
-
解決
「孔叢子」という話が載っている資料が知りたい。
情報源:『大漢和辞典』p4239「後私」の出典として〔孔叢子、記義〕の記載がある。
- 回答
-
当館所蔵資料では『中国学芸大辞典』(近藤杢著 東京元々社 1959)、『中国学芸大事典』(近藤春雄著 大修館書店 1988)に若干の説明がありました。「大辞典」は「コウソウシ」「大事典」は「クゾウシ」と読んでいます。以下は「大事典」の記述です。
3巻。漢の孔鮒(字は子魚)の撰と伝えられる1巻21篇に、孔[ゾウ]の撰と伝えられる連叢子上下2篇を付して3巻としたもの。孔子及び子思のあとである子高・子順・子魚などの言行を収録したもので、連叢子上下には孔子の後裔孔[ゾウ]以来の記録、詩などを集めている。
後世、著者について議論が生じ、宋の朱熹は西漢の作であることを疑い、明の胡応麟は孔子二十世の孫、孔季彦の輩が集成したものといいい、また清の姚際恒は宋の宋[カン]の作としている。百子全書4・漢・魏叢書21・四部叢刊319・320所収。(四庫全書提要儒家類)
当館では、漢籍に「子書百家 孔叢子二巻」と「孔叢子三巻」を所蔵しています。
内容を翻訳したものは確認できませんが、解説としては国立国会図書館所蔵の『孔叢子と先秦思想』(成田衡夫著 昭和7年)が該当するものと思われます。また、国立国会図書館雑誌記事索引より、『集刊東洋学』(東北大学中国文史哲研究会 当館未所蔵)の72号(1994)p19~39に「孔叢子の研究 その成立と作者を考える」(南部英彦著)があることがわかりました。
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
-
- 中国文学 (920 9版)
- 参考資料
- キーワード
-
- 「孔叢子」の話が載っている資料
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 所蔵調査
- 内容種別
- 一般
- 質問者区分
- 一般利用者
- 登録番号
- 1000025867