レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2000/03/31
- 登録日時
- 2005/12/13 02:13
- 更新日時
- 2020/10/13 15:50
- 管理番号
- 新県図-00152
- 質問
-
未解決
次の漢詩の読み下し、意味、背景、作者について知りたい。また、該当部分の写しがほしい。
1.到處皆詩境
2.随時有物華
3.應酬都不暇
4.一嶺是梅花
情報源:軸の讃らしい。
- 回答
-
当館資料で判明したことは以下のとおりです。
『大漢語林』(鎌田正,米山寅太郎著 大修館 1992 R813-Ka31)p509(「應酬」の項の記述です。)「交際する。接待する。応対する。〔宋.張道洽.嶺詩〕」
『漢詩大観 下巻』(佐久節編 関書院 1937 旧分類323-117)p3591「宋詩別裁集 巻八 嶺梅(上記1~4の本文のみ掲載)」このことから、作者は宋の時代の詩人であると推測されますが、それ以上のてがかりは得られませんでした。
追加回答
『中国文学大辞典 第8巻』(天津人民出版局主編 百川書局印行 1994 JC920.3-Te34-8)に次のように記述されています。
「〔張道洽(1205-1268)〕宋代詩人。字澤民,號實齋。衢州開花(今屬浙江)人。從學於真徳秀。端平二年(1235)進士,初授池州僉判,後闢襄陽府推官,曾奉使海外。景定間致仕。咸淳四年(1268)卒,終年64歳。有梅花詩300餘首,編爲<實齋咏梅集>2巻。…」また、『宋詩観賞辞典』(上海辞書出版社 1987 JC921.5-So63)に張道洽の「梅花」が紹介されていますが、お探しのものとは異なる詩文となっています。「宋代善写梅花的詩人很多,張道洽即是一位。…」と解説されています。
<外部の方から追加情報がありました>
お茶の水女子大学教育・研究成果コレクション TeaPot で公開されていた下記に情報が見つかりました。
TeaPot
https://teapot.lib.ocha.ac.jp/
タイトル : 王安石及び宋詩別裁 五言絶句訳注
著者 : 盆詩の会
発行日 : 2015-3-23
公開者・出版者 : お茶の水女子大学附属図書館
http://hdl.handle.net/10083/57066
http://teapot.lib.ocha.ac.jp/ocha/bitstream/10083/57066/9/bonshi_kokai.pdf
第2章 『宋詩別裁』五言絶句訳注
p.245
別裁-49 張道洽「嶺梅」
原文、書き下し文、訳、注、補説などがありました。
- 回答プロセス
-
照会先:『大漢和辞典 巻4』p1202に出典の記事有り。「應酬」には、「張道洽.嶺梅詩」とあり。
当館調査資料:
『宋詩鑑賞辞典』(前野直彬編 東京堂 1977 R921.5-Ma27)
『漢文大系』(富山房 1914 旧分類320-1)
『漢詩の事典』(植木久行ほか著 大修館 1999 R921-Ma89)
『漢詩名句事典』(鎌田正,米山寅太郎編 大修館 1980 R921-Ka31)
『中国人名辞書』(難波常雄ほか編 東出版郎著 東出版 1996 復刻 R921-H93)
『中国学芸大事典』(近藤杢著 東京元々社 1996 改訂 R222-Ko73)
- 事前調査事項
- NDC
-
- 中国文学 (920 9版)
- 参考資料
- キーワード
-
- 漢詩 到處皆詩境
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 所蔵調査
- 内容種別
- 一般
- 質問者区分
- 一般利用者
- 登録番号
- 1000025853