レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2008年7月15日
- 登録日時
- 2008/10/25 02:12
- 更新日時
- 2008/10/25 11:47
- 管理番号
- OSPR08070011
- 質問
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大正11年~昭和6年まで丹波篠山にあった丹南銀行の清算人の名前が知りたい。
- 回答
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1.『銀行会社要録 昭和6年』(東京興信所)の兵庫県の欄に「(株)丹南銀行 多紀郡後川村 資本金100,000円」と記載あり。昭和7年版は大阪府立図書館未所蔵のため所蔵する昭和8年版を見るが、記載なし。
2.『銀行総覧 昭和元年末現在』(大蔵省銀行局)兵庫県普通銀行欄に記載あり。1の内容に加え、設立年月日と社長名あり。
3.『昭和期銀行合同史』(後藤新一著)に「丹南銀行 任意解散 昭和6年9月19日」とあり。この資料によれば、兵庫県に本店を置く普通銀行は、昭和2年末115行にのぼり全国一であったが、昭和3年1月の「銀行法」の施行によって、中小銀行の整理統合が促進され、昭和7年末には44行となったとある。丹南銀行もこの時期に解散した模様。
4. 3の資料が引用している『日本金融史資料 昭和編第9巻』(日本銀行調査局編)を見ると「昭和6.9.19任意解散認可」とあるが清算人の記載はなし。
5.『篠山町七十五年史』 金融の欄にこの地域の銀行の合併、解散の記載はあるが、丹南銀行についての記述はなし。
6.『本邦銀行変遷史』(社団法人東京銀行協会銀行図書館)p492にも沿革の記載はあるが清算人名はなし。この資料はデータベース化されており銀行図書館のHPから検索できる。「銀行変遷史データベース」(http://www.morebank.gr.jp/library/hensen/)
7.旧商法では会社を解散する場合は、債権者に対する債権申出のための官報公告を合計3回行うこととしているので(商法421 条第1項)、当時の官報を見る。「官報情報検索サービス」でオンライン検索できるのは昭和22年5月からなので、原紙を順番に見ていく。『官報』昭和6年12月3日号に丹南銀行の清算人(5名)の名前と住所の記載あり。
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
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- 金融.銀行.信託 (338 8版)
- 参考資料
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- 銀行会社要録 35版 昭和6年(ページ:4)
- 銀行総覧 32回 昭和元年末現在(ページ:277)
- 昭和期銀行合同史(ページ:461)
- 日本金融史資料 昭和編第9巻(ページ:427)
- 篠山町七十五年史(ページ:59)
- 本邦銀行変遷史(ページ:492)
- 官報 昭和6年12月3日(ページ:117)
- 「銀行変遷史データベース」(社団法人東京銀行協会銀行図書館))(2008/7/28現在) (ホームページ:http://www.zenginkyo.or.jp/library/hensen/index.html)
- キーワード
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- 丹南銀行 清算人 銀行
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- ビジネス
- 質問者区分
- 登録番号
- 1000048420