レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2018年12月11日
- 登録日時
- 2018/12/12 14:17
- 更新日時
- 2018/12/12 14:29
- 管理番号
- 宮城県白石高-2018-15
- 質問
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解決
ちくまプリマー新書のコンセプトを知りたい。
- 回答
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本校資料に掲載されているものと,インターネット上のWebマガジンに掲載されていたちくま新書編集長のインタビュー記事をご紹介します。
- 回答プロセス
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調査資料1のp98には「ちくまプリマー新書」は「さいしょの新書」という項目があり以下のように書かれています。
「「ちくまプリマー新書」は「プリマー=入門書」という名にふさわしく,これまでの新書よりもベーシックで普遍的なテーマを,より若い読者の人たちにもわかりやすい表現で伝えていきます。彼らの知的好奇心を刺激し,それに応えられるものを目指します。学校でも家庭でも学べない大事なことを,「近所のおじさん,おばさん」のような立場から,わかりやすく,まっすぐに伝えていきます。そして,若い読者にもちゃんと伝わるような本は,他の年代の読者にとっても有意義なものになるはずです。」
他に資料が見つかりそうもなかったので,ウェブ上に何か情報がないか検索。「ちくまプリマー新書」「コンセプト」の検索で調査資料2を見つけることができた。
調査資料2にはちくま新書編集長のインタビューがあり,ちくまプリマー新書について述べている箇所があります。
質問:「(前略)新書創刊当時「ちくまプリマーブックス」を担当していたようですが、「プリマーブックス」とは、どのようなシリーズだったのですか。」
回答:「1987年に創刊されたプリマーブックスの読者対象は「ヤングアダルト」です。中・高校生、それから大学生に向けた学問の入門書をメインに、「生き方」「考え方」といった幅の広い哲学を含めたシリーズでした。(後略)」
質問:「選書である「ちくまライブラリー」とヤングアダルト系の知的入門書「ちくまプリマーブックス」が合わさって、「ちくま新書」が誕生したということでしょうか。」
回答:「いえいえ。当時プリマーブックスは健在だったんですよ。つまり、ちくま新書10年間のうちの7、8年はプリマーブックスと共存していたことになるんです。プリマーブックスのコンセプトを「児童書の延長」から「大人が読んで面白い」へシフトした結果、扱うテーマや著者、原稿の分量も新書とあまり変わらなくなってきて、棲み分けが難しくなってきたんですね。そこで、150冊を超えたあたりでプリマーブックスは一つの使命を終えたと考え、社内の書き下ろしシリーズは新書一本に絞ることになりました。それとはまた別の流れで2005年1月から「ちくまプリマー新書」という新しい新書シリーズを刊行します。「プリマー」の原点にもどった若い人向けの新書で、原稿枚数も150枚と、よりコンパクトです。シリーズ名を決める際にいろんな案がありましたが、書店さんや図書館、学校に既に認知されているということで、結局「プリマー」を復活させることになりました。」
- 事前調査事項
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中高生向きかな?とは思うが,岩波ジュニア新書と違ってターゲットが明確かどうかわからない。
- NDC
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- 出版 (023)
- 参考資料
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- 調査資料1 ちくま新書ちくまプリマー新書解説目録2007 筑摩書房 2007
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調査資料2 連想出版がつくるウェブマガジン 風 第5回 http://kaze.shinshomap.info/interview/editor/05/01.html
(最終アクセス日:2018年12月11日)
- キーワード
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- 新書
- 出版社
- 照会先
- 寄与者
- 備考
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筑摩書房のウェブサイトを見てもあまり詳しい情報は得られなかった。岩波ジュニア新書については下記の事例が参考になる。
https://crd.ndl.go.jp/reference/detail?page=ref_view&id=1000106217 (最終アクセス日:2018年12月11日)
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- その他
- 質問者区分
- 高校生
- 登録番号
- 1000248235