レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2005年11月28日
- 登録日時
- 2005/11/28 12:43
- 更新日時
- 2009/03/04 18:03
- 管理番号
- 山形県-2005-0001
- 質問
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解決
山形県内には、他県にはあまり見られない「草木塔」があるそうですが、その由来を教えてください。
- 回答
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置賜地方を中心に、全国でも珍しい「草木塔(そうもくとう)」または「草木供養塔」と刻まれた石碑があります。
平成9年現在、置賜地方に74基(そのうち江戸時代建立が32基)、その他県内でも22基確認されています。
建立の年代は安永から昭和にわたり、特に文化・文政から幕末にかけてが最も多いようです。現在発見されている一番古い草木供養塔は安永9年(1780年)のものです。
その由来については諸説ありますが、安永2年、江戸大火で類焼した米沢藩上屋敷の復旧のために伐採した樹木の霊をまつって村人が建立したのが始まり、あるいは、安永9年の米沢大火ともいわれています。草木を暮らしの資とする村人の感謝の念をこめ、さらに樹木の生長を願ったもので、その基底に「草木国土番悉皆成仏」という樹齢信仰があるとのことです。
民俗学の立場からは、木地師あるいは山伏と関連づける説もあります。県外にも現在9基確認されていますが、江戸建立が2基、そのほかは昭和40年以降の建立です。
- 回答プロセス
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当館ホームページから山形県関係文献目録の「草木塔」を検索する。
- 事前調査事項
- NDC
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- 宗教 (16 9版)
- 参考資料
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- 草木塔を訪ねる/小山田信一/著
- 草木塔 よねざわ豆本/梅津幸保/著
- キーワード
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- 草木塔
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 書誌的事項調査
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 登録番号
- 1000025068