レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2023年02月15日
- 登録日時
- 2023/09/06 11:18
- 更新日時
- 2023/09/29 09:11
- 管理番号
- 中央-1-0021659
- 質問
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解決
昔読んだ畑山博の作品を探している。
・登場人物の母親の名前は恵子(けいこ)
・中高生くらいの少年が万引きをしたくだりから始まる
・昭和60~62年頃読んだが、新刊本であったかは不明
- 回答
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『泉のある家』(畑山博/著 家の光協会 1983年)であることが判明した。
- 回答プロセス
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市内所蔵の畑山博の著作のうち、1985年(昭和60年)以前に出版されたものを確認。
『いつか汽笛を鳴らして』畑山博/著 文芸春秋 1982年
短篇集。
「けものが撃たれるとき」(p5-67)
「どうして電話器なんか盗む気になったんだね」と、清志が更生友の会の会員たちから問い詰められる場面から始まる。
「それなら、話題を変えて、北海道のことやおふくろさんのことを話してもらおうかねえ」など母親に関する話題に続くが、母親は亡くなっており、清志が母親を「せいちゃん」と呼んでいたことなどがその後分かってくる。万引きの場面で始まり、恵子ではないものの母親に絡んだエピソードが出てくる。
利用者に確認したところ、『いつか汽笛を鳴らして』収録の「けものが撃たれるとき」ではないとのこと。
・母親の名前が「恵子」であることは確かである。
・途中で息子が万引きに誘われ、それをすかした感じで断るシーンがあった気がする。
・短編でない。
という追加情報あり。
再度、市内所蔵の畑山博作品を確認したところ、質問内容と一致する本が見つかった。
『泉のある家』畑山博/著 家の光協会 1983年
母親恵子には3人子どもがいる。
長女 初枝 → 中2
長男 守(まもる) → 中1 登校拒否
次男 敏(とし) → p81 敏が体育の授業を抜け出して文具店で万引きをする。章のタイトルは「ザ・マンビキ」。
質問者に確認したところ、お探しの本と一致した。
- 事前調査事項
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質問者は『はにわの子たち』を読んだ記憶があるが、これではなかった。
- NDC
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- 小説.物語 (913 10版)
- 参考資料
- キーワード
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- 畑山博
- あらすじレファレンス
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 書誌的事項調査
- 内容種別
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000338269