レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2023年05月07日
- 登録日時
- 2023/05/07 14:58
- 更新日時
- 2023/05/07 15:19
- 管理番号
- 2023-015
- 質問
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解決
北條民雄『いのちの初夜』の終盤で「ただ、生命だけがぴくぴくと生きてゐるのです」というセリフがあるが、2月に放送されたNHK100分de名著では「ぴくぴく」ではなく「びくびく」と紹介されていた。どちらが正しいのか。
- 回答
-
・当館で所蔵している北條民雄『いのちの初夜』各種の描写を確認
・北條民雄『いのちの初夜』角川文庫版(1955年版、2020年改版ともに)
→「ただ、生命だけがびくびくと生きているのです」
・北條民雄『いのちの初夜』(創元社、1936年)
→「ただ、生命だけがぴくぴくと生きてゐるのです」
・北條民雄『いのちの初夜』創元文庫版(1951年)
→「ただ、生命だけがぴくぴくと生きてゐるのです」
・北條民雄『いのちの初夜』新書版(国立ハンセン病資料館、1994年)
→「ただ、生命だけが、ぴくぴくと生きてゐるのです」
・北條民雄『いのちの初夜』人間愛叢書(弁誠出版、2010年)
→「ただ、生命だけがぴくぴくと生きてゐるのです」
・北條民雄『北條民雄全集 上』(創元社、1938年)
→「ただ、生命だけが、ぴくぴくと生きてゐるのです」
・北條民雄『定本 北條民雄全集 上』(東京創元社、1980年)
→「ただ、生命だけが、ぴくぴくと生きてゐるのです」
・田中裕編『北條民雄集』岩波文庫(岩波書店、2022年)
→「ただ、生命だけが、ぴくぴくと生きてゐるのです」
以上から、角川文庫版のみ「びくびく」の表記となっており、創元社版の初版では「ぴくぴく」表記であったようです。
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
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- 小説.物語 (913 9版)
- 参考資料
- キーワード
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- 北條民雄
- いのちの初夜
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 書誌的事項調査
- 内容種別
- 質問者区分
- 登録番号
- 1000332921