レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2010年01月24日
- 登録日時
- 2010/02/03 12:39
- 更新日時
- 2010/02/04 13:46
- 管理番号
- 福若-2010-0116
- 質問
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解決
旧名田庄村を中心に存在した荘園「名田荘」関係の古文書について、所収されている資料を知りたい。
- 回答
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「大徳寺文書」「徳禅寺文書」「真珠庵文書」の中に、関連する史料がある。
『わかさ名田庄村誌』1・2,『福井県史』資料編2 のほか、『大日本古文書』の数巻に所収されていることが確認できる。
また『福井県史研究』第10号に関連論文があり、3文書の関係等がわかる。
- 回答プロセス
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① 『名田庄村誌』および『福井県史』資料編 を確認する → 以下の所収を確認した。
(1)『わかさ名田庄村誌』名田庄村編 1971 (H273/ナタシ)
:「名田庄関係(大徳寺文書)」p509~545。文頭・文末に説明あり。『大日本古文書』所収「大徳寺文書」より記載。
(2)『わかさ名田庄村誌』2 名田庄村編 2004 (H273/ナタシ/2)
:「徳禅寺文書」p518~522。p517に説明あり。「福井県史資料編中世資料補遺集」より転載。
(3)『福井県史』資料編2 福井県編 1986 (H201/フ/2-2)
:「真珠庵文書」p217~283。p910~911に解題あり。東京大学史料編纂所架像写真帳より収載。「解題」および『福井県史』索引・県史編さん記録
p430の説明より、『大日本古文書』大徳寺文書 で活字化された分は割愛されている、とのこと。
② ①(2)の文中に「福井県史資料編中世資料補遺集」(平成3年発行)とあるが、『福井県史』に同名の資料はない。
自館で、タイトル「福井県史」+ 発行年「1991」で検索する。
→ 4件ヒット。このうち『福井県史研究』第10号 福井県 1991 (H200/フ/10) が、同一タイトルの内容および関連論文を含む。
(1)「『福井県史』資料編中世史料補遺」中世史部会著
:p28~38が「徳禅寺文書」分。p19に説明あり。【①(2)の転載元】
(2)「徳禅寺襖裏文書中の名田荘関係史料について」白水智著
:p48~57。1984に大徳寺塔頭・徳禅寺から新発見された襖裏文書の名田荘関係分に関する論文。
*「大徳寺文書」「徳禅寺文書」「真珠庵文書」の関係、所収等については、同論文の「既知史料との関係」(p48~49) および「注(3)」(p56~57)
がまとまっている。
③ ①②より、『大日本古文書』中に、①②では割愛された史料等があるとのことなので、自館/NDL-OPACで
「大日本古文書」+「大徳寺文書」or「徳禅寺文書」or「真珠庵文書」で検索する
→ 「大徳寺」21件,「徳禅寺」0件,「真珠庵」7件がヒットした。
以下、名田荘関係の史料の所収が確認できる巻をあげる。 *すべて本館所蔵
・『大日本古文書』家わけ 第17-1「大徳寺文書」1 東京帝国大学 1943 番号:325,346,347,353,354,364,367
・『 〃 』家わけ 第17-2「 〃 」2 覆刻版 東京大学出版会 1971 番号:717,718,719,720,721
・『 〃 』家わけ 第17-別集5「真珠庵文書」5 東京大学史料編纂所 2002 番号:717,718,719,743,744,745,746
・『 〃 』家わけ 第17-別集6「 〃 」6 〃 2005
番号:757,772,773,798~802,806~811,814~817,819,823,828,832,834,845,850
・『 〃 』家わけ 第17-別集7「 〃 」7 〃 2009 番号:957
*『大日本古文書』家わけ 第17-14「大徳寺文書」14東京大学出版会 1985 に「大徳寺文書編年総目次」がある。
④ 福井県立若狭歴史民俗資料館に問い合せる。
→ 「名田荘」関連の文書で大徳寺関係(「徳禅寺文書」「真珠庵文書」含む)のものは、は『大日本古文書』に収められている。
但し、広い意味で「名田荘」に関連する史料は他にも多数ある、とのこと。
- 事前調査事項
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『名田庄村誌』に記載があるほか、『福井県史』資料編 に記載がある。
- NDC
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- 北陸地方 (214 8版)
- 参考資料
- キーワード
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- 名田荘
- 大徳寺文書
- 徳禅寺文書
- 真珠庵文書
- 照会先
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- 福井県立若狭歴史民俗資料館
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 書誌的事項調査
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 団体
- 登録番号
- 1000062834