レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2005年11月29日
- 登録日時
- 2005/11/29 13:38
- 更新日時
- 2009/03/04 18:09
- 管理番号
- 山形県-2005-0003
- 質問
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解決
さくらんぼが山形県に導入された経緯と品種「佐藤錦」の名称の由来が知りたい。
- 回答
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山形県は果樹栽培に適した気象条件に恵まれていることから、柑橘類以外の果物がいろいろと栽培され、中でも初夏の果物として桜桃(おうとう)の生産は、最上川沿岸に開けた村山盆地一帯が主要な産地となっている。桜桃は「さくらんぼ」の愛称で呼ばれ、バラ科の落葉喬木で西アジアの黒海近くが原産地といわれている。県内にその苗木が入り栽培されたのは、明治9年頃に当時の山形県知事三島通庸が、東京三田育種場と北海道開拓使庁から果樹苗木を取り寄せ、山形市内の県模範場に植えつけたのが始まりとされている。さくらんぼの品種名は、最初に輸入した時の苗木につけた番号がそのまま名称になったといわれ、黄玉が8号、ナポレオンが10号などと呼ばれていた。現在は、品種改良により佐藤錦、高砂、ナポレオンなどが主流であるが、最近では紅秀峰、紅さやか、紅てまりなどの新品種も栽培されている。佐藤錦の命名の由来は、日持ちは良くないが味の良い黄玉と、酸味は多いが固くて日持ちの良いナポレオンとの二種のもつ欠陥と長所を結び付け、交配育種の研究に情熱を傾け成功した東根の篤農家佐藤栄助氏の名にちなみ、「佐藤錦」と名ずけられた。
- 回答プロセス
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山形県大百科事典で概要をとらえ、山形県関係文献目録(ホームページ)から桜桃(おうとう)を検索し、各分類の中から桜桃についてまとまって書かれている資料をさがす。
- 事前調査事項
- NDC
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- 果樹園芸 (625)
- 参考資料
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- 佐藤錦(さくらんぼ)のふるさと東根/村山ひで/著
- 山形のさくらんぼ/山形市観光キャンペーン実行委員会/編
- 山形のおうとう/山形統計情報事務所/編
- 山形県大百科事典/山形放送(株)/編
- キーワード
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- おうとう
- 桜桃
- さくらんぼ
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 書誌的事項調査
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 学生
- 登録番号
- 1000025080