レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2023/07/20
- 登録日時
- 2023/08/27 00:30
- 更新日時
- 2023/08/27 00:30
- 提供館
- 宮城県図書館 (2110032)
- 管理番号
- MYG-REF-230069
- 質問
-
解決
「貞山公治家記録」の読み方を知りたい。
- 回答
-
1 「貞山公治家記録」の読みについて
下記資料に記載があります。読みがなは《 》で表しました。※【 】内は当館請求記号です。
資料1 仙台市史編さん委員会編『仙台市史 通史編2, 仙台市, 2000年【K225/セ1-13/2】
p.422「『貞山公《ていざんこう》治家《じか》記録《きろく》』」
2 「治家」の読みについて
(1)「治家」については、下記資料に見られるようにさまざまな読み方があるようです。
資料2 河北新報社編『宮城県百科事典』河北新報社, 1982年【K031/カ2/タ】
p.665.「だてじかきろく 伊達治家記録」
資料3 小林清治著『伊達政宗』吉川弘文館, 1959年【K289/タ3-6】
p.1「伊達家の正史である『治家《ちけ》記録《きろく》』」
資料4 伊達泰宗, 白石宗靖著『伊達家の秘話』PHP研究所, 2010年【K288/2010.2】
p.18.「伊達家の正史である『伊達治家《ちか》記録』」
(2)「治家」の読みについては下記の論文がありますので参考までにお知らせします。
資料5 相原陽三「「治家」の読みについての私見」『仙台郷土研究』復刊25(2), 2000年, p.61.【PK201/セ】
以下の記述がありました。
「五代藩主伊達吉村(獅山公)がその子宗村(忠山公)に与えた「伊達吉村諸士諸寺院会釈覚書」には治家《チカ》之記禄(録)とわざわざ読み仮名が付けてある。」
「漢字の読みについては古くは呉音で読み次第に漢音となり江戸時代の儒者は漢音で読むのが普通であったという。「治」の漢音は「ち」、「家」の漢音は「か」である。伊達吉村は当時の読み方に従って「チカ」と読み仮名を付けたのであろう。現代の漢和辞典でも既述のように「ちか」と読んでいるから『治家記録』は「ちかきろく」と読むのが正しい。」
なお、 「伊達吉村諸士諸寺院会釈覚書」は下記資料に収録されています。
資料6 仙台市史編さん委員会編『仙台市史』資料編2, 仙台市, 1996年, pp.202-209.【K225/セ1-13/11A】
「114 伊達吉村諸士諸寺院会釈覚書」(pp.202-208.)のうち、p.204.(下段)に「治家《チカ》之記禄〔録〕下中之先祖書ヲ、とくとそろそろ御覧候得而、」とあります。
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
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- 東北地方 (212 9版)
- 参考資料
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- 仙台市史編さん委員会/編. 仙台市史 特別編9. 仙台市, 2014.3【K225/セ1-13/オ30】:
- キーワード
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 書誌的事項調査
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000337619