レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2018/11/20
- 登録日時
- 2018/12/23 00:30
- 更新日時
- 2018/12/23 00:30
- 管理番号
- 6900003808
- 質問
-
解決
『戦後「翻訳」風雲録』(宮田昇/著 本の雑誌社 2000)p.103に、ある大学教授が「全訳以外認めない」と主張したため、児童書の翻訳でリライトやダイジェストが衰退したと記載されている。「ある大学教授」とは誰で、どのような主張かを知りたい。
- 回答
-
「ある大学教授」とは鳥越信のこと。
主張の内容は次の記事に詳しい。
・鳥越信「ほん訳児童文学の本もの・にせもの」『学校図書館』<191>(全国学校図書館協議会 1966.9)p.19-24
・鳥越信「完訳のすすめ 完訳以上の翻案・再話はぜったいにない」『学校図書館』<220>(全国学校図書館協議会 1969.2)p.9-14
周辺事情の参考資料は次のとおり。
・特集「翻案・再話の是非」『学校図書館』<220>(全国学校図書館協議会 1969.2)p.15-26
・特集「再話とは何か」『日本児童文学』19(5)<199>(児童文学者協会 1973.4)p.17-86
・福島正実「「完訳主義」是か非か(上)」『日本児童文学』26(10)<305>(児童文学者協会 1980.7)p.272-274
・いぬい・とみこ「「完訳主義」是か非か(下)」『日本児童文学』26(10)<305>(児童文学者協会 1980.7)p.274-276
・佐藤宗子「児童文学の再話 その背景と可能性」『近代日本の翻訳文化(叢書比較文学比較文化 3)』(亀井俊介/編 中央公論社 1994.1)p.290-306
・佐藤宗子「翻訳のさまざま」『図説子どもの本・翻訳の歩み事典』(子どもの本・翻訳の歩み研究会/編 柏書房 2002.4)p.16-19
・「原作よりも面白い?ポプラ社版「名探偵ホームズ」『発掘!子どもの古本(ちくま文庫)』(北原尚彦/著 筑摩書房 2007.1)p.30-39
・「戦後の翻訳児童文学」『児童文学論 下:瀬田貞二子どもの本評論集』(瀬田貞二/著 福音館書店 2009.5)p.148-158
・小谷野敦「鳥越信の「児童文学完訳至上主義」の迷走」『ネバーランド』<12>(てらいんく 2009.11)p.155-170
[事例作成日:2018年11月20日]
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
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- 児童文学研究 (909 8版)
- 参考資料
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- 学校図書館 全国学校図書館協議会 <191> (19-24)
- 学校図書館 全国学校図書館協議会 <220> (9-14,15-26)
- 日本児童文学 [第3次] 児童文学者協会∥編 児童文学者協会 19(5)<199> (17-86)
- 日本児童文学 [第3次] 児童文学者協会∥編 児童文学者協会 26(10)<305> 別冊 (272-274, 274-276)
- 近代日本の翻訳文化 亀井/俊介∥編 中央公論社 1994.1 (290-306)
- 図説 子どもの本・翻訳の歩み事典 子どもの本・翻訳の歩み研究会∥編 柏書房 2002.4 (16-19)
- 発掘!子どもの古本 北原/尚彦∥著 筑摩書房 2007.1 (30-39)
- 児童文学論 下 瀬田/貞二∥著 福音館書店 2009.5 (148-158)
- ネバーランド てらいんく <12> Vol.12 (155-170)
- キーワード
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- 完訳主義(カンヤクシュギ)
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 書誌事項調査
- 内容種別
- 質問者区分
- 個人
- 登録番号
- 1000249093