回答の作成にあたり、こども資料室と国際児童文学館で調査いたしました。
お探しの講談社『少年少女世界文学全集』のドイツ編にあたる巻は18-24巻の7冊で、当館所蔵の資料では昭和34年から37年の発行となっております。グリム童話集にあたる2巻は昭和34年の発行です。各巻の内容は以下のとおりです。
1巻「ハウフ童話集」3編、「べヒシュタイン童話集」3編、「空想男爵の冒険」「きつねの裁判」「くるみ割人形」「金髪のエックベルト」「かげをなくした男」「年をとったおおかみの話」
2巻 グリム童話集(48編)
3巻「みつばちマーヤの冒険」「水晶」「みかげ石」「人形つかいのポーレ」「ルビー」「黒いくも」
4巻「愛の一家」「悪童物語」「めくらのジェロニモ」
5巻「バンビ」「おもちゃ屋のクリック」「二少年の秘密」「仕立屋さんとあなぐま」「クリスマスのお話おとぎ話」
6巻 ケストナーの作品3編
「悪魔に魂と引き換えに望みを適えてもらう男」という内容は、
『ガイドブック世界の民話』p249の悪魔の項目によると、「主人公の魂の代わりに別の魂をとっていく話の代表として「熊の皮男」」が挙げられていました。
また、『グリム童話を読む事典』によると、悪魔が契約を結ぶ話として次の9作が紹介されています。
「ラプンツェル」「手なし娘」「ルンペルシュテルヒェン」「歌って跳ねるひばり」「黄金の山の王様」「熊皮の男」「三人の職人」「鉄のハンス」「池の中の水の精」
『少年少女世界文学全集19:ドイツ編2』には、p356-363に「クマの皮をきた男」(「熊皮の男」のこと)が掲載されています。これがお探しの作品に一番近いものでないかと思われます。