レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2016/01/10
- 登録日時
- 2016/04/09 00:30
- 更新日時
- 2016/04/09 00:30
- 管理番号
- 6001014475
- 質問
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解決
『コレモ日本語アルカ? 異人のことばが生まれるとき そうだったんだ!日本語』(金水敏/著 岩波書店 2014.9)
p.59-60「また、東京日日新聞社会部 編 『戊辰物語』(1928年)には「金子子爵談」として、口の悪い英国公使パークスが「こんな粗末な紙ではすぐ破けてしまう」と由利にいった。 (中略) 公使はウンとうなって、札を力まかせに引き裂こうとしたが破れず、「これ駄目あります」と投げた。」と書かれている。
この「由利」の読み方と、「札」が「さつ」なのか「ふだ」なのかの読み方について知りたい。
- 回答
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●『戊辰物語』(東京日日新聞社会部/編 万里閣書房 1928)
p.119
・由利:「ゆり」とルビがふられています。「由利公正(ゆりきみまさ)」のことで当時は参与だったようです。
・札:「さつ」とルビがふられています。「札は越前奉書(えちぜんほうしょ)で粗末なものだった」との記載もあります。
なお、『そうだったんだ!日本語 コレモ日本語アルカ? 異人のことばが生まれるとき』には引用箇所として170頁と記されています。これは頁数からすると下記の資料からの引用のようです。
●『世界ノンフィクション全集50』(中野好夫/[ほか]編集 筑摩書房 1964)
p.171こちらの資料ではお尋ねの2点にルビはふられていません。
この『戊辰物語』は岩波文庫にも収録されています。
●『戊辰物語』(東京日日新聞社会部/編 岩波書店 1983.1)
p.100-101「由利公正」にルビがふられており「ゆり」と読むことがわかります。
[事例作成日:2016年1月10日]
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
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- 日本語 (810 8版)
- 参考資料
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- 戊辰物語 東京日日新聞社会部∥編 万里閣書房 1928 (119-120)
- 世界ノンフィクション全集 50 中野/好夫∥[ほか]編集 筑摩書房 1964 (170)
- 戊辰物語 東京日日新聞社会部∥編 岩波書店 1983.1 (100-101)
- キーワード
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 書誌事項調査
- 内容種別
- その他
- 質問者区分
- 個人
- 登録番号
- 1000190900