レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2021/02/04
- 登録日時
- 2021/03/09 00:30
- 更新日時
- 2021/03/09 00:30
- 管理番号
- 6001048390
- 質問
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解決
江戸時代に刊行された『機巧圖彙』(細川半藏著)の書名のヨミを知りたい。
- 回答
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書名のヨミについては、次の資料に記述がある。
■ヨミが「きこうずい」となっているもの
・『国書読み方辞典』(植月博/編 おうふう 1996.4)
『国書総目録』(岩波書店)等に収録されている古典籍の書名の読み方が引ける辞典。
「機」の項に、『国書総目録』に掲載されている資料として「機巧図彙」が掲載されており、「きこうずい」とのヨミが記載されている(p.1484)。
・「日本古典籍総合目録データベース」(国文学研究資料館)
『国書総目録』を継承・発展させたデータベース。
「機巧図彙」は、「きこうずい」とのヨミが振られている。
http://dbrec.nijl.ac.jp/KTG_W_148254
・『訓蒙図彙集成 第23巻 璣訓蒙鏡草 機巧図彙 泰西訓蒙図解』(朝倉治彦/監修 大空社(出版) 2000.3)
巻末の「全巻収録一覧」では「きこうずい」のルビが振られている。
■ヨミが「からくりずい」となっているもの
・『日本の時計 徳川時代の和時計の研究』(山口隆二/著 日本評論社 1942)
「細川半蔵頼直著『機巧図彙』(カラクリヅヰ)は寛政八年丙辰(一七九六年)江戸の須原屋書林から出版された三巻の書物で、題名の示すやうに機械仕掛の製作法を図解したものである」との記述がある(p.267)。
・立川昭二「『機巧図彙』の周辺 明治前機械技術史の一側面」『科学史研究. 第II期』<83>(日本科学史学会 1967.9)p.113-123
p.113に「題名の『機巧』はからくりと読ませ,今日の機械・機構の意.したがって『機巧図彙』とは今日流にいえば『図説機械学』とでもいうべき書物.」との記述がある。
・『江戸科学古典叢書 3』(青木国夫/[ほか]編集 恒和出版 1976)
『機巧図彙』の影印が収録されている。p.79-90に菊池俊彦氏による「解説」があるが、その中では「からくりずい」のルビが振られている(p.85)。
・早坂功著「和時計の文化史 : 時計のデザイン史(2)」『デザイン学研究』<78>(日本デザイン学会 1990)p.29-36
p.35に『機巧図彙』が取り上げられており、「からくりずい」のルビが振られている。
・『稀本あれこれ 国立国会図書館の蔵書から』(国立国会図書館/編著 出版ニュース社 1994.5)
p.187-189に「細川頼直著『機巧図彙』」(杉村武執筆)が掲載されており、標題の「機巧」に「からくり」のルビが振られている。(p.187)
・『完訳からくり図彙 注解付き』([細川半蔵/著] 並木書房 2014.10)
「はじめに 江戸時代のからくり文化と日本的ロボット」の「三都で刊行された人気の書」(p.5-6)に『機巧図彙』について記載があり、ルビは「からくりずい」となっている。(p.5)
・『機巧圖彙 首巻[1] 尺時計(現代語版)』(細川半蔵/原著 LLP技術史出版会 2010.3)
・『機巧圖彙 首巻[2] 掛時計(現代語版)』(細川半蔵/原著 LLP技術史出版会 2010.3)
序文に記述中の『機巧図彙』には「からくりずい」とルビが振られている。
[事例作成日:2021年2月4日]
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
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- 技術史.工学史 (502 10版)
- 参考資料
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- 国書読み方辞典 植月/博∥編 おうふう 1996.4 (1484)
- 訓蒙図彙集成 第23巻 朝倉/治彦∥監修 大空社(出版) 2000.3
- 日本の時計 山口/隆二∥著 日本評論社 1942 (267)
- 科学史研究. 第II期 日本科学史学会編集 日本科学史学会 <81-84>,7<85-88>
- 江戸科学古典叢書 3 青木/国夫∥[ほか]編集 恒和出版 1976
- デザイン学研究 デザイン学会 日本デザイン学会 77-80
- 稀本あれこれ 国立国会図書館∥編著 出版ニュース社 1994.5 (187)
- 完訳からくり図彙 [細川/半蔵‖著] 並木書房 2014.10 (5)
- 機巧圖彙 首巻[1] 細川/半蔵∥原著 LLP技術史出版会 2010.3
- 機巧圖彙 首巻[2] 細川/半蔵∥原著 LLP技術史出版会 2010.3
- キーワード
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 書誌事項調査
- 内容種別
- その他
- 質問者区分
- 個人
- 登録番号
- 1000294855