レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2013年08月17日
- 登録日時
- 2013/08/17 12:58
- 更新日時
- 2014/04/11 17:14
- 管理番号
- 長野市立長野-13-006
- 質問
-
解決
鎌倉丸(秩父丸)について
- 回答
-
以下の参考資料に記載されていたのでご紹介しました。
【追記:2014年4月10日】
国立国会図書館レファレンス協同データベース事業サポーター 笹岡様よりコメントをいただいたので追記します。
鎌倉丸は戦前それなりに知られた大型客船ですので、関連情報もその方面をあたることでわかることが多いと思います。少し厄介なのは同名船があるところでしょうか。
実際、「日本の客船 1.1868-1945」(世界の艦船別冊)海人社、1991.
には「鎌倉丸」は2隻掲載されています。
ただ索引から秩父丸に参照できるようになっていることから、質問対象の「鎌倉丸」が特定できます。同書に「秩父丸」としてp.38-41 に船体全景写真3葉、船内4葉と解説が掲載されています。
さらに同書より、「鎌倉丸」は日本郵船の所有船と判ります。
「日本郵船船舶100年史」(世界の艦船別冊)海人社、1984.
には「鎌倉丸」は3隻掲載されており、こちらも索引で「鎌倉丸」を引くと「秩父丸」を参照できるようになっていることから対象を特定できます。さらに
「日本郵船戦時船史」上 日本郵船、1971.p.271-282 に建造から平時の行動、秩父丸からの改名の理由、沈没時の経緯とその時の乗組員名簿が載っています。ほかに船体全景写真1葉掲載。船種は「旅客船」。
船種、あるいは所有会社がわかると、船舶の調査はかなり進捗します。特に所有会社がわかり、それが大手であれば必ず社史が出ており、そこから最低限の情報は得られます。
本来は船種、あるいは所有会社は船舶登録簿を確認すればわかりますが、これは公刊されているものではなく、国土交通省海事局の所管文書にあたり確認は簡単にできません。
これには
「戦時日本船名録(1937-1950)」全11巻 戦前船舶研究会、2006.
年代が限定されていますが、20t未満の小型船も網羅してありこれを超える掲載数の類書がありません。2次資料で転記ミス等の一部誤りがあるといわれていますが、全体の価値を損なうほどのものではないと思います。「鎌倉丸」を引くと 第2巻p138 に「鎌倉丸ex秩父丸」と記載があり、船種「貨客船」所有者「日本郵船」となっています。ただ同書は名簿なので、解説、写真などの掲載はありません。
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
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- 海運 (683)
- 各種の船舶.艦艇 (556)
- 海洋工学.船舶工学 (550)
- 参考資料
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- 『豪華客船の文化史』野間 恒/著 NTT出版 1993.4 <683ノ> , ISBN 4-87188-210-1
- 『船の世界史・中巻』上野 喜一郎/著 舵社 1980.10 <550ウ2> (p85,241-243)
- 『昭和船舶史』毎日新聞社 1980.5 <550シ> (p152)
- 『客船がゆく』土井 全二郎/著 情報センター出版局 1991.7 <683ト> , ISBN 4-7958-0593-8
- キーワード
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 質問者区分
- 登録番号
- 1000135459