レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 登録日時
- 2024/01/30 18:44
- 更新日時
- 2024/02/01 11:20
- 管理番号
- 224
- 質問
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解決
契沖(けいちゅう)の来歴として、尼崎出身と記されているものをみたが、何かもとになる記録があるのか。
- 回答
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江戸時代、契沖は万葉集を中心とする古典の注釈と歴史的仮名遣いの研究を実施した「古典学者」として知られています。契沖の父は下川元全(善兵衛)といい、第2代尼崎藩主家である青山家の上級家臣で、幸成(よしなり)に仕えていました。契沖の従来研究では、『寛居雑纂(ゆたいざっさん)』の系図等いくつかの史料から、契沖が尼崎出身であることが示されています。
当館資料の寛永12年(1635)「尼崎藩青山氏給帳集」(尼崎市立歴史博物館あまがさきアーカイブズ・加藤省吾氏文書/『尼崎市史』第5巻、233頁翻刻文掲載)では、下川元全が青山幸成が尼崎藩主であったときに、家禄250石の上級家臣だったことがわかります。
- 回答プロセス
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■契沖の参考文献を確認、紹介
・『図説尼崎の歴史』上巻1-7コラムp173「契沖と近松門左衛門」
・『尼崎の文学 中学生版』(尼崎市教育委員会、平成4)
■契沖に関するその他所蔵参考文献
・久松潜一『契沖の生涯』(創元社、昭和20)
・久松潜一『契沖(新装版/人物叢書)』(吉川弘文館、平成10)
・岡本静心『契沖』(兵庫県教育委員会、昭和36)
■契沖の父・下川元全(善兵衛)の情報がわかる当館所蔵資料
・寛永12年(1635)「尼崎藩青山氏給帳集」(尼崎市立歴史博物館あまがさきアーカイブズ・加藤省吾氏文書/『尼崎市史』第5巻、233頁翻刻文掲載)
- 事前調査事項
- NDC
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- 個人伝記 (289)
- 日本文学 (910)
- 近畿地方 (216)
- 参考資料
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- 尼崎市立地域研究史料館 編 , 尼崎市立地域研究史料館. 図説尼崎の歴史 : 尼崎市制九〇周年記念 : 新「尼崎市史」 上巻. 尼崎市, 2007. (当館請求記号 219/A/ア)
- 尼崎市. 尼崎市史 第5巻. 尼崎市, 1968. (当館請求記号 219/A/ア-5)
- 編集委員会編,尼崎の文学 中学生版 第2版,尼崎市教育委員会指導第一課,1993 (当館請求記号 910.1/A/ア)
- 久松潜一,契沖,新装版,人物叢書,吉川弘文館,1998 (当館請求記号 289.5/A/ヒ)
- 岡本静心,契沖,兵庫県教育委員会,1961 (当館請求記号 289.5/A/ケ)
- 久松潜一,契沖の生涯,4版,日本文化名著選,創元社,1945 (当館請求記号 289.5/A/ケ)
- キーワード
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- 契沖
- 尼崎藩
- 家臣
- 下川
- 青山家
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介 所蔵調査
- 内容種別
- 郷土 人物
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000345657