レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2021年03月04日
- 登録日時
- 2021/03/16 16:18
- 更新日時
- 2021/05/16 16:11
- 管理番号
- 2020-56
- 質問
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解決
1 喜代吉榮徳 著の『へんろ人列伝』(海王舎)の149頁の口絵に『四国遍路研究』3号とあるが、文献情報および所蔵する図書館はわかるか。
2 151頁に阿波十番切幡寺が明治時代の霊験額をもとに出版した本があるというが、表題はわかるか。
3 164頁から167頁に口絵があり、木版画かと思われるが、これが掲載されている文献はわかるか。
4 293頁に掲載の著者の他著作に関連記述はあるか。
- 回答
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1 ○文献情報について
【資料1】の奥付に、以下のとおり記載がある。
四国辺路研究 第3号
平成6年4月発行
著者 喜代吉 榮徳
発行 海王舎(東田大師堂内 電話0897-41-0855)
取扱 〒792 愛媛県新居浜市東田2丁目甲1525-1
印刷 株式会社 日進印刷所
〒792 愛媛県新居浜市新田町2-2-3
電話(0897)34-1111(代)
価500円
○所蔵する図書館について
国立国会図書館サーチで検索すると、国立国会図書館、香川県立図書館、愛媛県立図書館が所蔵館としてヒットした。
また、当館ホームページの愛媛県内図書館横断検索で検索すると、当館の他に、今治市立図書館、新居浜市立図書館、西条市立図書館、四国中央市図書館が所蔵館としてヒットした。
2 当館の蔵書検索でキーワード「切幡寺」を検索したところ、【資料2】がヒットした。内容を確認したところ、「四國第十番切幡寺千手観音霊験記」という題の本が紹介されている。本文と絵が掲載されており、冒頭には次のとおり書かれている。
抑々当山ハ大悲薩堹の浄刹女人成仏の霊区なり、(略)爰に有信の人ありてかゝる希代の霊仏にましまし往昔より霊験利生ありし事を世の人に普く知せなバ倍々本尊の威光を倍増すべしとのすゝめに応しが、古今の利益を挙れば枚挙に遑あらざる故、聊、明治初年よりのあらまし奉額に有し侭記すのみ。
上記により、「四國第十番切幡寺千手観音霊験記」が表題ではないかと思われる。
3 質問2で紹介した【資料2】の4~5pに、第一話から第十二話として12枚の絵が掲載されており、その内の第一話、第四話、第八話、第十一話の絵が『へんろ人列伝』に掲載の口絵と同じものだった。
4【資料3】~【資料8】を確認したが、質問に関係する記述はなかった。
- 回答プロセス
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質問からキーワード「切幡寺」を拾い出し、蔵書検索したところ、【資料2】を探しあてることができた。
- 事前調査事項
- NDC
- 参考資料
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- 【資料1】『四国辺路研究』第3号 喜代吉 榮徳/著 海王舎 平成6年 <当館請求記号:K186-115-3>
- 【資料2】『四国辺路研究』第10号 喜代吉 榮徳/著 海王舎 平成8年 <当館請求記号:K186-115-10>
- 【資料3】『四国遍路道しるべ-付・茂兵衛日記』 喜代吉 榮徳/著 海王舎 昭和59年 <当館請求記号:K186-63>
- 【資料4】『中務茂兵衛と真念法師の遍路標石』 喜代吉 榮徳/著 海王舎 昭和60年 <当館請求記号:K186-72>
- 【資料5】『奥の院仙龍寺と遍路日記』 喜代吉 榮徳/著 海王舎 昭和61年 <当館請求記号:K185-25>
- 【資料6】『木食僧仏海上人伝』 喜代吉 榮徳/著 海王舎 昭和62年 <当館請求記号:K188-77>
- 【資料7】『四国の辺路石と道守り』 喜代吉 榮徳/著 海王舎 平成3年 <当館請求記号:K186-102>
- 【資料8】『四国辺路研究』創刊号~第26号 喜代吉 榮徳/著 海王舎 平成5年~平成19年 ※第3号と第10号を除く
- キーワード
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- 四国遍路研究
- 阿波十番切幡寺
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介 所蔵機関調査
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 登録番号
- 1000295288