今回は昭和期に栃木県が発行した統計資料を中心に、所蔵する統計書ごとに3冊(出版年が最も古いもの、最も新しいもの、中間のもの)を選別し、各資料の目次を確認しました。
なお、病因別人数については、「病因別」のキーワードでお探ししましたが、掲載を確認することができませんでした。
それぞれの資料を詳しく見れば、お求めの内容に近い項目が見つかる可能性もありますので、詳細はご確認ください。
また、医療機関別の統計については、今回調査した資料からは確認することができませんでした。
■市町村別の死因別人数を確認した資料
栃木県が発行する衛生関係の統計資料に、市町村別の死因別人数を確認しました。
該当の統計資料は、以下のように資料名が変遷しています。
昭和32年まで『衛生統計』→昭和33年『衛生統計年報』→昭和34年以降『栃木県衛生年報』
(※担当部課の名称も年代ごとに異なります。)
今回は昭和24年版、昭和44年版、昭和63年版の3冊をお調べしました。
昭和44年版、昭和63年版について、市町村別の死因別人数を確認しましたので、該当の項目のページ数をお伝えします。
なお、全年齢の統計以外に、乳児(1歳未満)のみを抽出した統計も確認しましたので併せてお伝えします。
・『栃木県衛生年報 第20回~第21回 (昭和43~44年)』(栃木県衛生民生部医務課衛生統計係/編、発行 1970)
2年分が合冊製本されている資料です。どちらの年代にも、お求めの市町村別の死因別人数を確認しました。
ページ数は昭和44年版のもののみお伝えしますが、昭和43年版も近いページ数に同様の表があります。
統計編p.35-47「人口動態 第19表 死亡者数・死因別(簡単分類)保健所・市町村別」
統計編p.53-56「人口動態 第24表 乳児死亡者数・死因別・保健所・市町村別」
・『栃木県衛生年報 昭和63年版』(栃木県衛生環境部医務課衛生統計係/編、発行 1990)
p.143-174「2.人口動態統計 (死亡) 第21表 死因(簡単分類)別死亡数(市町村・保健所別)」
p.185-192「2.人口動態統計 (乳児死亡) 第27表 死因(乳児簡単分類)別乳児死亡数」(市町村・保健所別)
なお、昭和24年版には月別の死因別人数や、市郡別の伝染病の死者数を確認しましたので、参考までにお伝えします。
・『衛生統計 昭和24年』(栃木県衛生部 1951)
p.34-35「第2章 人口動態 月別主要死因別死亡數 栃木縣」
p.40「第3章 傳染病 市郡別法定傳染病患者及び死者數」
また、栃木県の衛生統計については以下のような資料が発行されていたこともあるようです。
・『栃木県衛生統計速報』(栃木県衛生環境部医務課/編、発行)
当館では昭和53年8月、昭和54年5月、昭和54年7月発行の3点所蔵しています。
昭和54年7月発行の資料には以下の統計が掲載されていました。
第6表「乳児死亡数・死因分類・保健所・市町村別」
第7表「新生児死亡数・死因分類・保健所・市町村別」
第8表「成人病死亡数・死因分類・保健所・市町村別」
・『衛生統計書 昭和12年』(栃木県警察部衛生課/編、発行 1938)
当館ではこの昭和12年版のみ所蔵しています。
p.11 「主ナル原因別死亡数 昭和十年」(年齢別・男女別)
■そのほかの栃木県の統計書について
栃木県が発行する統計資料には、前の項目でお伝えしたような分野別のものを総括したものが存在し、以下のように資料名が変遷しています。
昭和29年まで『栃木県統計書』→昭和30年以降『栃木県統計年鑑』
今回は大正15(昭和元)年版、昭和30年版、昭和63年版の3冊をお調べしましたが、市町村別の死因別人数は確認できませんでした。
なお、死因別の人数については確認することができました。
・『栃木県統計書 大正15年』(栃木県/編 栃木県 1928)
※昭和元年の統計書です。
第一編 p.58「戸口 第五一 現在死亡原因別」
・『栃木県統計年鑑 昭和30年度刊』(栃木県総務部統計課/編、発行 1956)
p.332「18.衛生 10.主要死因別死亡者数」(月別・医務課調)
・『栃木県統計年鑑 第34回 昭和63年版』(栃木県企画部統計課/編 栃木県 1989)
p.254「〔18〕衛生 244.死因別(簡単分類)死亡者数」(昭和61年.62年)
■そのほかお調べした資料等(参考)
以下の資料はお調べしましたが、関連の情報の掲載は確認できませんでした。
・『国勢調査報告 栃木県 昭和40年』(総理府統計局/編、発行 1966)
・『日本国勢図会 1973年』(矢野恒太記念会/編,矢野一郎/監修 国勢社 1973)
・『栃木県の人口 昭和40年』(総理府統計局/編、発行 1961)
また、インターネットから確認できる政府統計に都道府県別の死因統計が掲載されていることを確認しました。
・e-Stat 政府統計の総合窓口:人口動態調査:人口動態統計:確定数:死亡:年次
http://www.e-stat.go.jp/SG1/estat/OtherList.do?bid=000001041646&cycode=7 (2022.12.22確認)
死亡に関する統計を年次ごとに参照できます。
昭和期においては1980年~1989年の「都道府県(21大都市再掲)別」の死因統計データが掲載されていますが、市町村別内訳はありません。