レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2023年11月27日
- 登録日時
- 2024/02/27 13:24
- 更新日時
- 2024/02/29 15:04
- 管理番号
- 202317-02
- 質問
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解決
西洋のゴムを使用したアラビア糊の発明者についての資料はないか。
- 回答
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ヤマト株式会社の製品「アラビアのり」の主成分であるPVALの開発者➁、これを一般化した「やまと株式会社」の創業者③、いわゆるスポンジキャップ付き製品「アラビアのり」の容器考案者④のいずれを目的としているか不明だったため、調査結果をすべて提示した。
①鷹野 正「アラビアゴムの話」化学と生物, 1967, 5 巻, 12 号, p. 766-768, 公開日 2009/05/25, Online ISSN 1883-6852, Print ISSN 0453-073X, https://doi.org/10.1271/kagakutoseibutsu1962.5.766
※原材料の「アラビアゴム」について、p.766に古代エジプト王朝時代に使用された痕跡が古文書にあるとの記述あり。発明者は不明。
➁森田 恒之「合成樹脂小史 : 文化財保存に利用されるものを中心に」国立民族学博物館調査報告, 36, p. 13-27, 2003, https://doi.org/10.15021/00001953
※ポリビニルアルコール(PVAL)の発明者について「1924年にヘルマンW.0.HerrmannとハーネルH. Harnelがポリ酢酸ビニルからポリビニルアルコールを作りだした。」との記述あり。
③永田 宏二「くらしと接着」日本接着学会誌, 2000, 36 巻, 4 号, p. 157-162, 公開日 2015/04/30, Online ISSN 2187-4816, Print ISSN 0916-4812, https://doi.org/10.11618/adhesion.36.157
※p.157にでんぷん糊の商品「ヤマト糊」の発明者(木内弥吉)の記載あり。
④実開昭58-095273「塗布器の口栓」
https://www.j-platpat.inpit.go.jp/c1800/PU/JP-S58-095273/73479C0A98939D1D0475DA165056D408AC6A6C83E539862362CD19416D487301/21/ja
※スポンジキャップ付きの「アラビアのり」容器の考案者(長瀬哲郎)の記載あり。
- 回答プロセス
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ウェブ検索より、以下の記述を発見。
「「アラビアのり」は「昭和30年代まで、アラビアゴムの樹液を主成分としていた液状糊」の別名です。」
「石油を原料として合成された化学樹脂の一種であるポリビニルアルコール(PVAL)と水が主成分です。※一部、PVAと表記されている商品もありますが、PVALと同じです。」
ヤマト株式会社HP:よくある質問
https://www.yamato.co.jp/contact/ (参照 2023-12-04)
「CiNii Research」より、
①論文にアラビアゴムについて、古代エジプト王朝時代に使用された痕跡が古文書にあるとの記述あり。発明者は不明。
➁論文にポリビニルアルコール(PVAL)の発明者について「1924年にヘルマンW.0.HerrmannとハーネルH. Harnelがポリ酢酸ビニルからポリビニルアルコールを作りだした。」との記述あり。
③論文にでんぷん糊の商品「ヤマト糊」の発明者(木内弥吉)の記載あり。
特許情報プラットフォーム「J-PlatPat」を「ヤマト株式会社」で検索。
④実開昭58-095273「塗布器の口栓」にスポンジキャップの部分の考案者(長瀬哲郎)の記載あり。
- 事前調査事項
- NDC
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- 機械力学.材料.設計 (531)
- 参考資料
- キーワード
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- アラビア糊
- ポリビニルアルコール
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介 事実調査
- 内容種別
- 人物
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000346649