レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2023年12月17日
- 登録日時
- 2023/12/17 19:44
- 更新日時
- 2023/12/18 18:54
- 管理番号
- DE2023-159
- 質問
-
解決
大東市が発足した当時の、大東市各地域の地名と、その人口を知りたい。また、それら地域の地名の由来がわかる資料はあるか。
- 回答
-
大東市発足時の地名について
『大東市史 史料編Ⅰ』によれば、大東市は昭和31(1956)年、南郷村、住道町、四条町の二町一村が合併して市制施行とある。
『角川日本地名大辞典27 大阪府 地誌編・資料編』や『日本歴史地名体系28巻 大阪府の地名Ⅱ』等でも同様の記述があった。
また、大字については『大東市史 史料編Ⅰ』に、「旧・二町一村の大字(江戸期村落)」の項目に、『大阪府全志』からの引用として記載があった。
大東市各地域の人口について
大東市発足当時の、各地域ごとの人口を示す資料は見つからず
ただし、発足前年については、『昭和30年度大阪府統計年鑑(昭和31年3月刊行)』で確認が出来た。
南郷村:5,343人 住道町:14,955人 四条町:9,608人
なお、大東市発足時(その近年)の、大字単位での人口を示す資料は見つけられなかった。
地名の由来について
『大東市史』および『角川日本地名大辞典27 大阪府 地誌編・資料編』『日本歴史地名体系28巻 大阪府の地名Ⅱ』などに、地名の由来について記載あり。また『大阪府全志 巻之四』にも、大字について記載があった。
- 回答プロセス
-
地名について
『角川日本地名大辞典27 大阪府 地誌編・資料編』1560~1565頁に、近代以降の行政区画の変遷および現行の行政地名の記載あり。
『日本歴史地名体系28巻 大阪府の地名Ⅱ』929~943頁にも、大東市の近現代の変遷および各地名の由来などについて記載あり。
また、巻末には「行政区画変遷・石高一覧」があり、大東市についても1567~1568頁に記載があった。
『大東市史 史料編Ⅰ』の3頁より、「大東市の成立について」との項目あり。ここに昭和三十一年四月に、南郷村、住道町、四条町の二町一村が合併して大東市が発足したとの記述あり。また4~6頁に、二町一村の大字名と、その旧石高、明治九年の人口、町村制施行時の人口等を表にしたものが記載されていた。この表は『大阪府全志』からの引用とあるので、念のため『大阪府全志』も確認。結果、『大阪府全志 巻之四』1128頁~に南郷村、1402頁~に住道村、1412頁~に四條村の記載があり、いずれも『大東市史 史料編Ⅰ』が引用している表と、それぞれの大字の解説が書かれていた。
大東市発足時の地域ごとの人口について
『大東市史 史料編Ⅰ』4頁に「時の人口三万〇六二〇人」とある。ただし、各地域の人口については記載なし。4頁以降の表に、各大字の人口もあるが、これは最新の数値が町村制施行時(明治22年4月)のものであり質問者が求める年代のものではない。
また『大東市史 近現代編』230~231頁にも、「町丁別人口、面積、人口密度」の表が載っていたが、こちらは昭和50年10月1日現在のもので、発足当時のものではなかった。
大東市発足当時の市報にならば地域ごとの人口が載っていると考え、『大東市報縮刷版』で最初期の市報を確認するが、地域ごとの人口を
みつけることが出来なかった。
大阪府の統計資料ならば人口が載っていると考え、大阪府のwebページから『大阪府統計年鑑』を確認。大東市発足時の昭和31年度の統計は、すでに大東市全体として統計数値が載っており、地域ごとの人口は確認できず。前年(昭和30年度)の『大阪府統計年鑑』では、合併前の地域ごとの人口が載っていたので、これを質問者に提供することとする。なお、大東市発足時の大字ごとの人口は見つけることが出来なかった。
地名の由来について
大東市の市名の由来は『大東市史 近現代編』の226頁および『大東市史 史料編Ⅰ』3~4頁に記載あり。
また、各地域(大字)の地名由来は、『日本歴史地名体系28巻 大阪府の地名Ⅱ』の大東市の項目(929頁~)および『大阪府全志 巻之四』1128頁~の南郷村、1402頁~の住道村、1412頁~の四條村の各項目で記載があった。
以上、調査内容を質問者に回答した。
- 事前調査事項
- NDC
-
- 日本 (291 9版)
- 近畿地方 (216 9版)
- 地方自治.地方行政 (318 9版)
- 参考資料
-
-
大東市教育委員会 編 , 大東市教育委員会. 大東市史 史料編 1. 大東市教育委員会, 1984.
https://iss.ndl.go.jp/books/R100000039-I002651180-00 -
大阪府の地名 2 オンデマンド版. 平凡社, 2001. (日本歴史地名大系 ; 28巻)
https://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I028068796-00 -
「角川日本地名大辞典」編纂委員会 編纂. 角川日本地名大辞典 27 (大阪府). 角川書店, 1983.
https://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000001634903-00 -
井上 正雄/著. 大阪府全志 4. 清文堂, 1985.
https://iss.ndl.go.jp/books/R100000001-I053096818-00 , ISBN 9784792402730 -
大東市役所総務部広報公聴課/編. 大東市報縮刷版 1. 大東市役所総務部広報公聴課, 1981.
https://iss.ndl.go.jp/books/R100000001-I053583525-00 -
昭和30年度大阪府統計年鑑(昭和31年3月刊行)
※大阪府webページ「大阪府統計年鑑」 (https://www.pref.osaka.lg.jp/attach/3355/00159942/tn1955-03.pdf) -
大東市教育委員会/編纂. 大東市史. 大東市教育委員会, 1980.
https://iss.ndl.go.jp/books/R100000001-I053536748-00
-
大東市教育委員会 編 , 大東市教育委員会. 大東市史 史料編 1. 大東市教育委員会, 1984.
- キーワード
-
- 大東市
- 地名
- 人口
- 大字
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介 事実調査
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000343554