当館の所蔵資料より、以下の関連する記述を確認しました。
・『栃木県植物総覧』(関本平八/著、発行 1941)
県内で活躍した植物学者・関本平八氏のまとめた資料です。
関本氏は下野植物同好会を創立、会長を務め、牧野富太郎博士とも親交があった人物です。
巻頭ページに、牧野博士を中心とした写真や同好会の活動記録等が掲載されており、写真のキャプションには撮影地も示されています。
また、『栃木県植物総覧』出版後に新たな植物を追加した以下の資料も出版されています。
・『続栃木県植物総覧』(関本平八/著 学海社 1951)
p.113-120「明治末年より今日に至る 栃木縣植物フロラの發達略史」の項に、牧野博士を招いて開催された採集会について簡易な記述があります。(p.115)
・『しもつけ物語 人物編 第5集』(栃木県連合教育会/編、発行 1987)
p.154-174「栃木県の植物研究に一生を捧げた 関本平八 珍しい植物や新種の植物の発見」の項に、牧野博士との交流について記述があります。
・『牧野富太郎傳』(上村登/著 六月社 1955)
p.348-357「附録 牧野富太郎博士年譜」の項に、採集へ行った地名が掲載されており、県内の地名も確認できます。
・『牧野富太郎植物記 8』(中村浩/編 あかね書房 1974)
p.145-148「第一章 植物採集 四、植物採集の思い出 わたしの採集旅行の記録」の項に、主な採集旅行が年代別にまとめてあります。
・『MAKINO』(高知新聞社/編 北隆館 2014)
p.206-221「牧野富太郎 全国踏査・ゆかりの地マップ」の項に、牧野博士が栃木県内で踏査した年のみ記述があります。(p.208)
以下の資料には、採集の年月日、場所の詳細記述はありませんでしたが、栃木県内における牧野博士に関する記述が確認できましたのでご紹介します。
・『しもつけの心 第34号(2014年7月)』(井上総合印刷 2014)
p.12-17「特集 栃木植物界の先駆者・関本平八さん」の項に、関本氏と牧野博士の交流や本県との関わり等について、簡易な記述があります。
なお、以下の資料もお調べしましたが、関連する情報は確認できませんでした。
・『栃木県植物目録』(橋本千春/共編,森谷憲/共編 栃木県植物同好会 1968)
・『栃木県要素植物之分布』(関本平八/著 栃木県教育会 1936)
・『栃木県植物要覧』(関本平八/著,出版 1941)
・『栃木県産薬用植物図説』(関本平八/著 学海社 1948)
・『とちのき 宇都宮植物同好会報 2~44号』(宇都宮植物同好会/編、発行 1951)