レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2014年2月12日
- 登録日時
- 2023/11/30 14:20
- 更新日時
- 2024/02/27 12:30
- 管理番号
- R00-374
- 質問
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解決
ベートーヴェンの作曲技法、変奏技法について書かれた図書や論文を探している。
- 回答
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下記の図書や論文を案内した。
1. 参考図書
『ベートーヴェン事典』、『ベートーヴェン大事典』、『ベートーヴェン』 (作曲家別名曲解説ライブラリー, 3)
2. 図書
2-1. OPACをキーワード「ベートーヴェン」で検索
『ベートーヴェン : 音楽と生涯』、『ベートーヴェン : 器楽・室内楽の宇宙』、『ベートーヴェン絃楽四重奏曲 : 作曲学的研究』、『ベートーヴェンピアノ・ソナタの構築と分析』、『ベートーヴェンピアノソナタ : 作曲学的研究』、『ディアベリ変奏曲との対話』など。
2-2. OPACを音楽書分類「楽式」、「作曲法. 管弦楽法」、「ヨーロッパ」、「ドイツ. 中央」で検索
『ソナタ諸形式』、『作曲の技法 : バッハからヴェーベルンまで』、『ヨーロッパ音楽の歴史 : 西洋文化における芸術音楽の伝統』、『「救済」の音楽 : バッハ、モーツァルト、ベートーヴェン、ワーグナー論集』など。
3. 論文
Cinii Resarchで「ベートーヴェン 作曲 技法」、「ベートーヴェン 変奏」で検索し、該当する論文が何点かヒットした。
- 回答プロセス
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1. 参考図書
・『ベートーヴェン事典』・・・本編の冒頭に「ベートーヴェンの音楽」として、全体像についての記述がある。各章は「1.交響曲」「2.管弦楽曲」のようにジャンルに分かれており、各冒頭の「ジャンル論」で、その特徴について述べている。「5.ピアノ曲」の章には、「ジャンル論(変奏曲)」がある。また、全体に個々の作品解説の中でも、作曲技法に触れている。
『ベートーヴェン大事典・・・「第6章 ベートーヴェンの音楽の概観」に和声と調性、対位法、管弦楽法などについての記述がある。「第7章 音楽作品 ピアノ音楽」の中で、「初期の変奏曲」、「ディアベッリ変奏曲」について述べている。
・『ベートーヴェン』 (作曲家別名曲解説ライブラリー, 3)・・・作品解説の中で、作曲技法にも触れている。
2. OPAC
2-1. キーワード「ベートーヴェン」と入れ、和書で絞り込み、ヒットした中から、内容を確認した。
『ベートーヴェン : 音楽と生涯』・・・各章の中で、個々の作品について詳述されている。
『ベートーヴェン : 器楽・室内楽の宇宙』
『ベートーヴェン絃楽四重奏曲 : 作曲学的研究』
『ベートーヴェンピアノ・ソナタの構築と分析』
『ベートーヴェンピアノソナタ : 作曲学的研究』
『ディアベリ変奏曲との対話』
『古典派音楽の様式 : ハイドン、モーツァルト、ベートーヴェン』
など。
2-2. 下記の音楽書分類で検索し、和書で絞り込み、ヒットした中から、内容を確認した。
①「761.7:楽式」
『ソナタ諸形式』・・・「XIII. ベートーヴェンとシューベルト」
『楽式の研究, 3. ソナタ形式』・・・「第三章 ベートーヴェンのソナタ形式」
『楽式の研究, 5. 変奏曲その他』・・・「第1章 変奏曲」でベートーヴェンの変奏曲について取り上げている。
②「761.8:作曲法. 管弦楽法」
『作曲の技法 : バッハからヴェーベルンまで』・・・「第2章 ソナタ形式のラビリンス(迷路) 第2節 ベートーヴェン ピアノ・ソナタ ハ短調 作品10の1(1795-98)第1楽章」
『作曲法講義』・・・「第四章 Beethoven のSonate」
③「762.30:ヨーロッパ」
『ヨーロッパ音楽の歴史 : 西洋文化における芸術音楽の伝統』・・・「第XII章 19世紀初期 ベートーヴェンとロマン主義の始まり」
④「762.340:ドイツ. 中欧」
『「救済」の音楽 : バッハ、モーツァルト、ベートーヴェン、ワーグナー論集』・・・「第二章 古典派の音楽 ベートーヴェンにおけるダイナミックなソナタ形式の発明」
3. Cinii Research
3-1. キーワードに「ベートーヴェン 作曲 技法」と入れて、検索
・長谷川良夫『ベートーヴェン作曲技法の特色-〔正〕-、-続-』音楽芸術. 1950, 8(4), p.23-33, (5), p.6-15
・横原千史『ベートーヴェンの<ミサ・ソレムニス>--その作曲技法にみられる伝統の受容と革新』大阪音楽大学研究紀要, 2003, (42), p.17-30
などの論文がヒットした。
3-2. キーワードに「ベートーヴェン 変奏」と入れ、検索。
・深井尚子『ベートーヴェン後期ピアノソナタにおける変奏曲形式の特徴と演奏法の考察』北海道教育大学紀要. 人文科学・社会科学編. 2014, 64(2), p.53-68
https://hokkyodai.repo.nii.ac.jp/records/6224 (2023/12/07確認)
・椎野伸一『べートーヴェンの創作中期のピアノ変奏曲』東京学芸大学紀要. 第5部門, 芸術・体育. 1991, 43, p.63-75
https://u-gakugei.repo.nii.ac.jp/records/23123 (2023/12/07確認)
・平野昭『ベートーヴェンのピアノ・ソナタにおける至高の極み--ソナタ形式とフーガと変奏曲の統合』音楽の友. 2004, 62(7), p.138-140
などの論文がヒットした。
- 事前調査事項
- NDC
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- 音楽史.各国の音楽 (762 9版)
- 参考資料
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- ベートーヴェン事典. 平野昭ほか編著. 東京書籍, 1999, (全作品解説事典). (WR03-376) [参 Beethoven]
- ベートーヴェン大事典. 平野昭ほか訳. 平凡社, 1997. (WS01-498) [参 Beethoven]
- ベートーヴェン. 音楽之友社編. 音楽之友社, 1992, (作曲家別名曲解説ライブラリー, 3). (WR10-223) [参 Beethoven]
- ベートーヴェン : 音楽と生涯. ロックウッド, ルイス. 沼口隆ほか訳. 春秋社, 2010. (WR05-725)
- ベートーヴェン : 器楽・室内楽の宇宙. 中村孝義. 春秋社, 2015. (WR06-925)
- ベートーヴェン絃楽四重奏曲 : 作曲学的研究. 諸井三郎. 音楽之友社, 1965. (U02-243)
- ベートーヴェンピアノ・ソナタの構築と分析. レティ, ルードルフ. 赤沢立三ほか訳. 音楽之友社, 2003. (WR04-231)
- ベートーヴェンピアノソナタ : 作曲学的研究. 諸井三郎. 音楽之友社, 1965. (U02-951)
- ディアベリ変奏曲との対話. ビュトール, ミシェル. 工藤庸子訳. 筑摩書房, 1996. (WS01-416)
- 古典派音楽の様式 : ハイドン、モーツァルト、ベートーヴェン. ローゼン, チャールズ. 大久保賢ほか訳. 音楽之友社, 2021.(WR08-381)
- ソナタ諸形式. ローゼン, チャールズ. 福原淳訳. アカデミア・ミュージック, 1997. (WS01-465)
- ソナタ形式. 諸井三郎. 音楽之友社, 1957-1959, 上, (楽式の研究. 諸井三郎, 3). (WR06-327)
- 変奏曲その他. 音楽之友社, 1968, (楽式の研究. 諸井三郎, 5). (WR06-330)
- 作曲の技法 : バッハからヴェーベルンまで. 小鍛冶邦隆. 音楽之友社, 2008. (WR05-118)
- 作曲法講義. ダンディ, ヴァンサン. 池内友次郎訳. 教育出版, 1953-1956, 第2上巻. (WS02-552)
- ヨーロッパ音楽の歴史 : 西洋文化における芸術音楽の伝統. ヒューズ, デイヴィッド・G. ベニテズ, ホアキン・M.ほか訳. 朝日出版社, 1984. (WS02-596)
- 「救済」の音楽 : バッハ、モーツァルト、ベートーヴェン、ワーグナー論集. 礒山雅. 音楽之友社, 2009. (WR05-476)
- "ベートーヴェン作曲技法の特色-〔正〕-、-続-". 長谷川良夫. 音楽芸術. 1950, 8(4), p.6-15, (5), p.23-33. (ZA03-320, ZA03-321 雑誌)
- "ベートーヴェンの<ミサ・ソレムニス>--その作曲技法にみられる伝統の受容と革新". 横原千史. 大阪音楽大学研究紀要. 2003, (42), p.17-30. (ZA19-447 雑誌)
- "ベートーヴェンのピアノ・ソナタにおける至高の極み--ソナタ形式とフーガと変奏曲の統合". 平野昭. 音楽の友. 2004, 62(7), p.138-140. (ZA20-941 雑誌)
- キーワード
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- ベートーヴェン Beethoven
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 質問者区分
- 登録番号
- 1000342662