レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2022/08/09
- 登録日時
- 2022/08/20 00:30
- 更新日時
- 2022/08/23 12:00
- 管理番号
- R1001592
- 質問
-
解決
倉賀野駅開設時の経緯について
私は日本鉄道会社の高崎線の駅について開業の経緯を調べて居ります。開業にさいして日本鉄道会社への土地献納や駅設置費用の住民負担などの資料がありますでしょうか、ご教示ください。
- 回答
-
当館所蔵資料には、ご質問の内容は見当たりませんでした。
群馬県立文書館HPの目録検索(https://archive.keiyou.jp/gpa/all)で“倉賀野駅”“鉄道”と入力し検索。
簿冊名『鉄道関係書類綴込(土地収用他)』を中心に複数ヒット。ヒットした史料の年代が明治16年のものが中心となるため、倉賀野駅開業前の史料であると思われる。
群馬県立文書館に直接お問い合わせすることをおすすめした。
- 回答プロセス
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まず、倉賀野駅の開業時期が1894(明治27)年5月1日であることを次の資料で確認。
停車場変遷大事典 2 p.449
轣轆114 p.328
全国駅名事典 星野真太郎著 創元社 2016.12 p.50
また、高崎線や群馬県の鉄道関係の資料にあたる。
さらに、高崎市史や倉賀野町郷土誌などに記述がないか確認。
次の資料には質問に関連する記述は見当たらなかった。
群馬新百科事典
角川日本地名大辞典 10 群馬県
日本歴史地名大系 10 群馬県の地名
駅 高崎鉄道管理局監修 上毛新聞社 1987.4
高鉄10年のあゆみ 高崎鉄道管理局編 高崎鉄道管理局 1961.10
全国駅名事典 星野真太郎著 創元社 2016.12
全国鉄道事情大研究 東京北部・埼玉篇2 川島令三著 草思社 2003.12
JR高崎線 p.53-84
高崎線、上越線、新設本線 牧野和人著 アルファベータブックス 2019.1
群馬の鉄道 あかぎ出版編 あかぎ出版 2006.11
倉賀野千年史 前沢辰雄著 前沢辰雄 1966.7
新編高崎市史 通史編4 近代現代 高崎市市史編さん委員会編集 高崎市 2004.3
日本鉄道会社の開業 p.552-554
日本鉄道会社に下付された仮免許状には、次のような特権があったとのみ記述あり。
官有地の無償下付
民有地も一旦政府が買い上げたうえで会社に払い下げること
新編高崎市史 資料編9 近代現代1 高崎市市史編さん委員会編集 高崎市 1995
『281 倉賀野停車場設置願』(p.562)に記載見当たらず。
高鉄展望 1972 高崎鉄道管理局 [1972]
高鉄展望 1973 高崎鉄道管理局 [1973]
高鉄展望 1974 高崎鉄道管理局 [1974]
高崎市史 第2巻 高崎市史編さん委員会編さん 高崎市 1970.3
国有鉄道 p.519-523
“停車場の設置については、矢島八郎、中島伊平らが私有地、金円を寄附した。”と記述されているが、文脈からいって高崎停車場のことと思われる。
高崎市史 下巻 国書刊行会 1981.12
昭和2年に刊行された上下巻の復刻版。
群馬学の確立にむけて 7 群馬県立女子大学編 上毛新聞社 2016.3
日本のシルクロード高崎線の輝きに学ぶ 江藤尚志講演 p.8-23
倉賀野駅の貨物ターミナルについて、終戦間際に国有化された岩鼻軽便鉄道の敷地を拝領した旨の記述あり。
高崎線物語 埼玉新聞社編著 JR東日本高崎支社 2003.10
3 高崎線まで全線開通 p.8-9
“用地買収を拒んだ記録”という記述があるが、全線開通当時のエピソードと思われるため、倉賀野駅は該当していない可能性が高い。
倉賀野町郷土誌 [倉賀野町] 1910凡例
第7章経済 第4節運輸交通 第1目道路鉄道水道 鉄道
当館内の市史編さん担当に問い合わせをしたところ、ご質問の内容に心当たりはないとのことだが、群馬県立文書館HPの目録検索についてアドバイスいただく。
群馬県立文書館HPの目録検索(https://archive.keiyou.jp/gpa/all)で“倉賀野駅”と入力し検索。
“鉄道の駅”と“宿場の駅”、二種類の“倉賀野駅”が混在した状態でヒットしたため、“鉄道”を追加して再検索したところ、土地収用に関する文書が複数ヒットした。
- 事前調査事項
- NDC
-
- 鉄道運輸 (686 10版)
- 参考資料
- キーワード
-
- 倉賀野駅
- 高崎線
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000320090