レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2022/03/17
- 登録日時
- 2022/04/02 00:30
- 更新日時
- 2022/04/27 10:36
- 管理番号
- 11592447
- 質問
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解決
「秀徳(しゅうとく)」「滑(なめり)」「野世(のせ)」「多司馬(たじま)」という姓について、その由来・発祥・分布などを知りたい。
- 回答
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ご照会の4つの姓のうち、秀徳、野世、多司馬について、資料①に、由来、分布等の記載がありました。滑は読みが「なめり」ではなく「なめら」ですが、あわせて紹介します。
資料①は、調査済のウェブサイト②中でも紹介されている書籍版で、同一の著者名が記載されています。①・②において同一の記載もみられます。
①-1 宮本洋一 著『日本姓氏語源辞典 上巻 (ア-セ) 第3版』示現舎, 2021.6【GB12-M21】
* 「凡例」(pp.4-5)に、レベルについて「2002年の電話帳にもとづく推定人口から七つに分類。(中略)レベル2は10人から49人、レベル3は50人から499人(後略)」等の説明があるほか、以下のページに由来、分布、レベル等の記載があります。
* p.999:シュウトク(秀徳)
①-2 宮本洋一 著『日本姓氏語源辞典 下巻 (タ-ワ) 第2版』示現舎, 2019.12【GB12-M10】
以下のページに由来、分布、レベル等の記載があります。
* p.89タジマ(多司馬)、p.398ナメラ(滑)、p.466ノセ(野世)
②日本姓氏語源辞典 https://name-power.net/
この他、ご照会の苗字について記述のあった資料③~④を紹介します。詳しい由来や発祥は記載されていませんが、参考にお知らせします。
■秀徳(しゅうとく)
③茂木和平 著『埼玉苗字辞典 第2巻(カ-シ)』茂木和平, 2006.10【GB12-H51】
* p.4063秀徳(シュウトク):「所沢に存す」
■滑(なめり)※以下は読みが「なめり」ではありません。
④太田亮 著『姓氏家系大辞典 第3巻』角川書店, 1963【288.1-O832s-ka】
* p.4376滑(ナメラ):「備後の名族にして、首藤氏配下の將也。滑十郎左衛門は高村の福山城に據る」
⑤丹羽基二 著『日本の苗字おもしろ百科事典』芙蓉書房出版, 2003.1【GB12-H7】
* p.261滑川(なめかわ):「(前略)同名の川名から生まれた。(中略)滑田・滑方・滑浦なども同類の地形語で苗字にある。滑(なめら・ぬめり)という苗字もある」
⑥森岡浩 編『難読・稀少名字大事典』東京堂出版, 2007.5【GB12-H58】
* p.132滑(なめら):「島根県にある名字」
■野世(のせ)
④上記に同じ
* pp.4606-4607能勢 ノセ
* p.4607野世 ノセ:「前條氏に同じ、東鑑に野世五郎・を挙ぐ」
⑦奥富敬之 著『日本家系・系図大事典』東京堂出版, 2008.7【GB12-J7】
* p.775ノセ 能勢、能世、野世、野瀬、能勢:「清和源氏頼光流源頼盛の子高瀬が、摂津国能勢郡能勢郷(大阪府能勢町)を領して能勢氏を呼称、能世、野世、野瀬、能瀬とも書く」
⑧堀田正敦 等編.『寛政重修諸家譜 第5 新訂』続群書類従完成会, 1964【288.21-Ka479-H】※国立国会図書館デジタルコレクション(国立国会図書館内/図書館送信参加館内公開)
* p.96清和源氏 頼光流 能勢(のせ):「國基がときより攝津國能勢郡を領し、能勢をもつて家號とす」
[その他の主な調査済資料およびウェブサイト]
志村有弘 編『姓氏4000歴史伝説事典』勉誠出版, 2008.11【GB12-J11】
千鹿野茂 著『都道府県別姓氏家紋大事典 西日本編』柏書房, 2004.6【GB43-H76】
丸山浩一 著『解明!由来がわかる姓氏苗字事典 : 家系・家紋』金園社, 2015.8【GB12-L28】
[森岡浩] [著]『名字大事典 上巻』ユーキャン, [201-]【GB12-M5】
[森岡浩] [著]『名字大事典 下巻』ユーキャン, [201-]【GB12-M6】
森岡浩 編『全国名字大辞典』東京堂出版, 2011.9【GB12-J42】
志村有弘 編『姓氏家系歴史伝説大事典』勉誠出版, 2003.7【GB12-H22】
岬茫洋 著『九州の苗字を歩く 福岡編』梓書院, 2002.12【GB43-H54】
『日本歴史地名大系 第41巻 (福岡県の地名)』平凡社, 2004.10【GB11-H20】
* pp.1039-1045 八女郡黒木町、p.1053 八女市
備後郷土史会 編『備後叢書 第3巻』歴史図書社, 1970【GC221-2】
* pp.365-418「姓氏畧例之上、中、下」
ウェブサイトの最終アクセスは2022年3月14日です。
- 回答プロセス
- 事前調査事項
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インターネットで、①名字由来ねっと、②日本姓氏語源辞典、③なまえさあちなど、いくつかのサイトを見ましたが、分布などはある程度わかったものの、由来や発祥については利用者が希望されているような情報は得られませんでした。
レファレンス協同データベースなども参考にしながら、姓氏・名字関連の辞典類で調べました。
調査済資料:『姓氏家系大辞典』角川書店、『全国名字大辞典』東京堂出版、『姓氏の語源』角川書店、『47都道府県・名字百科』丸善出版、『苗字と名前を知る事典』東京堂出版
- NDC
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- 系譜.家史.皇室 (288 10版)
- 参考資料
- キーワード
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 人文(レファレンス)
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 質問者区分
- 登録番号
- 1000314573