レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2022年06月18日
- 登録日時
- 2022/08/06 10:39
- 更新日時
- 2022/11/02 15:52
- 管理番号
- 武蔵浦和-1-00158
- 質問
-
未解決
(1)源氏物語の『絵合(えあわせ)』の巻と『梅枝(うめがえ)』の巻の類似性・相似性を指摘している研究論文・書籍があるか。
(2)河添房江氏が上の(1)について言及している資料はあるか。
- 回答
-
(1)CiNii Researchや国立国会図書館サーチなどで検索したが、それぞれの巻についての資料はあるが、
両方の巻をまとめて述べたり、比較しているような資料は見つからなかった。
(2)上の(1)と同じように検索したが、河添房江氏の著書で質問に合うような資料は見つからなかった。
- 回答プロセス
-
・CiNii Research で検索
(1)“絵合&梅枝” → 77件 『源氏物語』そのものはヒットするが論文は出てこない
(2)“河添房江” → 206件
・NDL ONLINE で検索
(1)“絵合&梅枝” → 72件 質問に関連しそうなものはヒットせず。
(2)“河添房江” → 202件
さらに“オンライン閲覧可”で絞る → 52件
さらに“絵合&梅枝”で絞る → 3件
「梅枝巻の手本蒐集」『中古文学』(47) p39-50
国立国会図書館デジタルコレクションで閲覧可。
しかし、質問に合うような内容ではなかった。
・国文学研究資料館の「国文学論文目録データベース」で検索
https://base1.nijl.ac.jp/~rombun/(2022.6.26最終確認)
“河添房江” → 169件ヒット
「梅枝巻の光源氏」『文学』1(3) p111~123 1997.3 国立国会図書館デジタルコレクションではヒットせず。
国立国会図書館あり。県立久喜図書館あり。内容は確認せず。
・インターネットで検索
“源氏物語&類似性&相似性”
高木和子「源氏物語における類聚性」というPDFがヒット
https://repository.dl.itc.u-tokyo.ac.jp(2022.6.26最終確認)
質問に関することは何も書いていない。
巻末に註あり
岡一男「『源氏物語』のテーマ・構想・構成」『源氏物語の基礎的研究』
東京堂 1966 市内なし、県立久喜図書館あり。内容は確認せず。
(2)河添房江氏の論文(雑誌・図書)を調べ挙げてみる。
これら書名を見て、質問に合いそうなものはあるか質問者に見てもらう。
一応、市内所蔵で見込みがありそうなものを取り寄せ及び予約して用意する。
Research mapよりhttps://researchmap.jp/DG9URSHF(2022.6.26最終確認)
≪図書≫
『源氏物語越境論 唐物表象と物語享受の諸相』河添房江/著 岩波書店 2018
?913.36『源氏物語煌めくことばの世界 [1]』原岡文子/編 河添房江/編 翰林書房 2014
p628~649 「源氏能『住吉詣』のドラマトゥルギー 澪標巻のことばへ」
河添房江氏の書いた章。能について書かれている。
このほかは、質問に関する内容は書いていないと思われるが、利用者に見せて判断してもらう。
×913.36『源氏物語煌めくことばの世界 2』原岡文子/編 河添房江/編 翰林書房 2018
p256~276 「唐物派の女君と和漢意識 明石の君を起点として」
×913.36『源氏物語国際フォーラム集成 源氏物語千年紀記念』源氏物語千年紀委員会/編集 角川学芸出版 2009
p228~232 「『源氏物語』の色」 吉岡幸雄(染織史家)著
p229 後ろから7行目
梅枝巻では、光源氏が錦を出してきて、
「今のものの錦はあかんな。昔の唐ものの錦がいいぞ」などと言っています。
ということは、平安時代の100年くらい前に、相当中国から
唐の錦を輸入していたことになります。
↑梅枝についての記述はこれのみで、質問の内容とは全く関係なし。
p181~192 「『源氏物語』と源氏能のドラマトゥルギー-陽極「葵上」と「野宮」-」河添房江 著
質問の“河添房江”氏の文が載っているが、質問内容とは全く違う。
謡曲「葵上」「野宮」についての内容。
×913.36『必携 源氏物語を読むための基礎百科』小町谷照彦/編 学燈社 2004(分担執筆)
×p219~221 「情報化時代の源氏物語」河添房江著
源氏物語に関するデータベースについて記載されていて、質問内容とは全く違う。
×R913.36『源氏物語事典』林田孝和/(ほか)編集 大和書房 2002
≪雑誌≫
掲載されている雑誌記事・論文で、市内で所蔵している雑誌は無かった。
・「絵合」と「梅枝」とそれぞれの論文を探してみる
CiNii Researchで検索
“源氏物語&絵合”→146件ヒット しかし、梅枝とのことを書いた資料は見つからず
植田恭代「『源氏物語』絵合巻の朱雀院」
『跡見学園女子大学人文学フォーラム』2016-03,p65-73
梅枝の巻のことは全く書かれていない。
注4に河添房江の文献が挙げられている。(絵合巻に史実のイメージが強く漂うことについて)
“源氏物語&梅枝”→104件ヒット しかし絵合のことを書いた資料は見つからず
- 事前調査事項
- NDC
-
- 小説.物語 (913 10版)
- 参考資料
- キーワード
-
- 源氏物語
- 河添房江
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000319727