レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2015年06月19日
- 登録日時
- 2016/03/20 09:24
- 更新日時
- 2016/10/15 15:48
- 管理番号
- 千県西-2016-5
- 質問
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解決
かつてベトナムにあったコーチシナ共和国の発足・消滅の経緯が知りたい。また、どのような地域か。
- 回答
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コーチシナの発足・消滅の経緯は下記のとおり。
「フランス領インドシナ連邦のうち、ベトナム南部の直轄植民地の名称。1946年にサイゴンのブルジョワジーがコーチシナ共和国を建ててベトナム民主共和国から分裂独立し、この承認問題が第1次インドシナ戦争の原因の一つとなった。コーチシナ共和国は49年にバオダイ・ベトナム国に吸収され、以後コーチシナの名称は公式に消滅した。」(【資料1】『東南アジアを知る事典』「コーチシナ」の項から抜粋)
次の資料を提供。
・コーチシナの発足・消滅について
【資料1】『東南アジアを知る事典』(桃木至朗編集 平凡社 2008)
p157-158「コーチシナ」 この中で「コーチシナ共和国」についての記述あり。
p390-391「フランス領インドシナ」 この中で「コーチシナ共和国」についての記述あり。
【資料2】『消滅した国々 第二次世界大戦以降崩壊した183カ国』(吉田一郎著 社会評論社 2015)
p429-437 「コーチシナ共和国」
※インターネット上でも公開。
「消滅した国々」(http://www.geocities.co.jp/SilkRoad-Lake/2917/syometsu/shometsu.html)
第11章「いわゆる傀儡国」の項にコーチシナ共和国
【資料3】『資料体系アジア・アフリカ国際関係政治社会史 第2巻[補遺1]アジア』(浦野起央編著 パピルス出版 2011)
p5080-5298「インドシナ戦争とコーチシナの分離」
【資料4】『インドシナ現代史 現代史・戦後篇 東アジア』(エレン・ハマー著 みすず書房 1970)
p143‐167「第7章 自由な国家」の中でコーチシナ共和国の発足・消滅の経緯が書かれている。
【資料5】『ベトナムのラスト・エンペラー』(ファム・カク・ホエ著 平凡社 1995)
p200 南圻(コーチシナ)自治国の記述あり
p286 訳注[25]として「コーチシナ自治共和国」の説明あり。
【資料6】『東南アジア現代史』(山川出版社 1988 世界現代史7)
フランスによるベトナム侵略の経緯等について記述。
巻末の索引に「コーチシナ」あり。
【資料7】『ヴェトナム史』(アンドレ・マソン著 白水社 1980)
p90 第7章 フランスの介入
Ⅰコーチシナ征服、Ⅱ安南保護国とトンキン保護国、Ⅲインドシナ連邦の形成
【資料8】『講座東南アジア学 9 東南アジアの国際関係』(弘文堂 1991)
p160-162 4章 インドシナ戦争の結末 一 分断国家形成前史
【資料9】『太平洋戦争の終結』(細谷千博[ほか]編集 柏書房 1997)
p307-342「インドシナ半島の地域秩序」
『ベトナムの事典 東南アジアを知るシリーズ』(桜井由躬雄編集委員 同朋舎 1999)
p142 コーチシナ共和国
以下の資料では、コーチシナ共和国の発足・消滅に関する記載は確認できなかった。
『ベトナムの世界史 中華世界から東南アジア世界へ』(古田元夫著 東京大学出版会 1995)
『近代ヴェトナム政治社会史』(坪井善明著 東京大学出版会 1991)
『メコンデルタ フランス植民地時代の記憶』(高田洋子著 新宿書房 2009)
『ベトナムの歴史 ベトナム中学校歴史教科書』(ファン・ゴク・リエン監修 明石書店 2008)
『これならわかるベトナムの歴史Q&A』(三橋広夫著 大月書店 2005)
『現代ベトナムを知るための60章』(今井昭夫編著 明石書店 2012)
『東南アジア政治学』(山本信人[ほか]著 成文堂 1997)
『インドシナ現代史 上』(ヤープ・ファン・ヒネケン著 連合出版 1983)
『東南アジア世界の歴史的位相』(石井米雄[ほか]編著 東京大学出版会 1992)
『インドシナ戦争』(陸井三郎著 勁草書房 1971)
『フランス解放戦争史 第二次大戦~植民地戦争~現代』(柏木明著 原書房 1995)
『ベトナム 上巻 国家と民族』(阿曽村邦昭編著 古今書院 2013)
『岩波講座東アジア近現代通史 7 アジア諸戦争の時代』(和田春樹編集委員 岩波書店 2011)
『仏印行政制度概説 経済資料』([大岩誠著] 満鉄東亜経済調査局 1943)
『世界の民族・国家興亡歴史地図年表』(ジョン・ヘイウッド著 柊風舎 2013)
・以下の資料でコーチシナ地域の様子についての記述あり。
【資料10】『世界年鑑 1939』(日本国際問題調査会著 創美社 1939)
p558「交趾支那(Cochinchine)」
フランスによって統治されていた当時の交趾支那の歴史、政治、経済、社会・文化、自然について解説。
【資料11】高橋塁「コーチシナ精米業における近代技術の導入と工場規模の選択‐玄米輸入から白米輸出へ」(『アジア経済』47(7)2006.6 p2-28)
【資料12】岩田文夫「フランス資料に見る18世紀ベトナム南部コーチシナ(Cochinchine)の農業(研究ノート)」(『明海大学経済学論集』15(1) 2003.4 p116-120)
【資料13】高田洋子「フランス植民地期ベトナムにおける華僑政策‐コーチシナを中心に」(『国際教養学論集(千葉敬愛短期大学)創刊号』 1991.9 p59-90)※千葉県立図書館未所蔵
(インターネットの最終アクセス日:2016年2月10日)
- 回答プロセス
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・Googleで「コーチシナ共和国」と検索。Wikipediaの「コーチシナ共和国」がヒットし、「消滅した国々 コーチシナ共和国」の外部リンクが付されていた。サイトの書籍版が【資料2】
・事典類の索引で「コーチシナ」を引く。
・【資料2】や事典で得たキーワード「ベトナム(ヴェトナム、越南)-歴史、フランス領インドシナ、仏領インドシナ、インドシナ-歴史、東南アジア、インドシナ戦争、傀儡政権、植民地」等で蔵書検索し内容を確認。
・ジェトロ・アジア経済研究所図書館OPACでキーワード「コーチシナ」で検索。
- 事前調査事項
- NDC
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- 参考図書[レファレンスブック] (203 9版)
- アジア史.東洋史 (220 9版)
- 政治史.事情 (312 9版)
- 参考資料
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- 【資料1】『東南アジアを知る事典』(桃木至朗編集 平凡社 2008);1102118050
- 【資料2】『消滅した国々 第二次世界大戦以降崩壊した183カ国』(吉田一郎著 社会評論社 2015);0106508310
- 【資料3】『資料体系アジア・アフリカ国際関係政治社会史 第2巻[補遺1]アジア』(浦野起央編著 パピルス出版 2011);0106293987
- 【資料4】『インドシナ現代史 現代史・戦後篇 東アジア』(エレン・ハマー著 みすず書房 1970);9102014882
- 【資料5】『ベトナムのラスト・エンペラー』(ファム・カク・ホエ著 平凡社 1995);1101344216
- 【資料6】『東南アジア現代史』(山川出版社 1988 世界現代史7);1100763676
- 【資料7】『ヴェトナム史』(アンドレ・マソン著 白水社 1980);9102015861
- 【資料8】『講座東南アジア学 9 東南アジアの国際関係』(弘文堂 1991);1100976871
- 【資料9】『太平洋戦争の終結』(細谷千博[ほか]編集 柏書房 1997);1101561503
- 【資料10】『世界年鑑 1939』(日本国際問題調査会著 創美社 1939);0106130702
- 【資料11】高橋塁「コーチシナ精米業における近代技術の導入と工場規模の選択‐玄米輸入から白米輸出へ」(『アジア経済』47(7)2006.6 p2-28);1502145156
- 【資料12】岩田文夫「フランス資料に見る18世紀ベトナム南部コーチシナ(Cochinchine)の農業(研究ノート)」(『明海大学経済学論集』15(1) 2003.4 p116-120);0500939803
- 【資料13】高田洋子「フランス植民地期ベトナムにおける華僑政策‐コーチシナを中心に」(『国際教養学論集(千葉敬愛短期大学)創刊号』 1991.9 p59-90)千葉県立図書館未所蔵
- 『ベトナムの事典 東南アジアを知るシリーズ』(桜井由躬雄編集委員 同朋舎 1999);1101648525
- キーワード
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- コーチシナ
- 交趾支那
- ベトナム-歴史
- ヴェトナム-歴史
- 越南-歴史
- フランス領インドシナ
- 仏領インドシナ
- インドシナ-歴史
- 東南アジア
- 第1次インドシナ戦争
- 傀儡政権
- 植民地
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 質問者区分
- 学生
- 登録番号
- 1000189651