レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2010年02月03日
- 登録日時
- 2014/04/24 17:42
- 更新日時
- 2021/12/07 17:23
- 管理番号
- 蒲郡-2010-02031-般
- 質問
-
解決
「ちにはたらけば角が立つ 情にさおさせば流される とかくこの世は住みにくい」という文章が載っている作品と作者が知りたい。
- 回答
-
夏目漱石の『草枕』の冒頭部分「智に働けば角が立つ。情に棹させば流される。意地を通せば窮屈だ。兎角に人の世は住みにくい。」。
- 回答プロセス
-
1.最初「“き”にはたらけば~」と聞こえたが、他の職員に相談すると、「『草枕』ではないか?」との情報を得ることができた。『ザ・漱石 全小説全一冊』に収録されている『草枕』を確認。『草枕』冒頭の2文目に「智に働けば角が立つ。情に棹させば流される。意地を通せば窮屈だ。兎角に人の世は住みにくい。」とあるので、『草枕』のことと思われる。「“き”にはたらけば~」は聞き間違いであった。
2.またGoogleで検索した場合、「きにはたらけば角が立つ」でも「智に働けば角が立つ」でも検索された。検索結果に「デジタル大辞泉」の「智に働けば角が立つ情に棹させば流される」のページがあり、解説に「理知だけで割り切っていると他人と衝突するし、他人の感情を気遣っていると、自分の足元をすくわれる。夏目漱石の小説「草枕」の冒頭の部分。」とあった。書籍の『大辞泉』でも調べてみたが、載ってなかった。
3. 文庫版や夏目漱石全集の『草枕』を紹介した。
- 事前調査事項
-
「『徒然草』かなにかのような気がする」とのこと。
- NDC
-
- 小説.物語 (913 9版)
- 参考資料
-
-
夏目漱石 著 , 夏目, 漱石, 1867-1916. ザ・漱石 : 全小説全一冊 現代表記版. 第三書館, 2004.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000007768219-00 , ISBN 4807404148 -
小学館『大辞泉』編集部 編 , 小学館. 大辞泉. 小学館, 1995.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000002529772-00 , ISBN 4095012110
-
夏目漱石 著 , 夏目, 漱石, 1867-1916. ザ・漱石 : 全小説全一冊 現代表記版. 第三書館, 2004.
- キーワード
-
- 智に働けば角が立つ
- 情に棹させば流される
- 草枕
- 夏目漱石
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 文学
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000152641