レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2013年09月19日
- 登録日時
- 2013/10/14 09:22
- 更新日時
- 2018/08/31 18:03
- 管理番号
- 県立I2012-42
- 質問
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解決
『禅語辞典』P310に掲載されている「長憶江南三月裏、鷓鴣啼処百花香」という漢詩の作者、時代などについて、この資料以上の情報が欲しい。
- 回答
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※ 高知県立図書館・高知市民図書館合築に伴い、資料に関する情報が現在の情報とは異なる場合があります。 ※
『禅語辞典』より、この詩が「巻24離却語言」の一部分だと推察される。「巻24離却語言」とは『無門関』の1章である。
所蔵している下記3冊によると、『無門関』の成立は西暦1228年。作は慧開。編集は慧開の弟子で、禅の精神を48章にまとめたものである。なお、成立年月日については11月5日記述、12月5日記述があることを回答。
これらの成立に関する事柄を含め、「巻24離却語言」の全文、漢文体と口語訳、解説など詳しい内容については下記3冊を読んでいただくようご案内する。
・『無門関 禅問答四十八章』(魚返 善雄/訳 学生社 2013年)
・『無門関講義』(宗演/述 光融館 1909年)
・『無門関解釈』(紀平 正美/著 岩波書店 1918年)
- 回答プロセス
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質問者の持参した『禅語辞典』P310のコピーより、この詩が「巻24離却語言」の一部分だと推察される。「離却語言」とは『無門関』の1章であることがインターネット検索からわかる。
→当館OPACにて「無門関」で所蔵検索をすると17冊のヒットがあった。
→(一部書庫が出納閉鎖中であるため)17冊のうち、現在出納可能な以下3冊に当たる。
・『無門関 禅問答四十八章』のまえがきより、『無門関』とは西暦1228年中国の慧開というお坊さんが禅の精神を48章にまとめたものだと解る。
・『無門関講義』『無門関解釈』の表文、序文により『無門関』の成立過程が漢文体、口語訳でわかる。さらに巻24の全文、漢文体と口語訳、解説があり、作は慧開、編集はその弟子であることが解る。成立年月日については11月5日記述と12月5日記述があり。
- 事前調査事項
- NDC
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- 仏教 (18 9版)
- 参考資料
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〔無門慧開〕/〔原著〕 , 魚返善雄/著. 〈現代訳〉無門関 : 禅問答四十八章. 学生社, 2013.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000001-I047604050-00 , ISBN 4311602383 -
釈, 宗演, 1859-1919 , 宗演 述. 無門関講義. 光融館, 1909.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000039-I001836958-00 -
紀平, 正美, 1874-1949 , 紀平正美 著. 無門関解釈. 岩波書店, 1918.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000039-I001914931-00
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〔無門慧開〕/〔原著〕 , 魚返善雄/著. 〈現代訳〉無門関 : 禅問答四十八章. 学生社, 2013.
- キーワード
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- 慧開
- 無門関
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000138658