レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2020年02月07日
- 登録日時
- 2020/02/07 10:31
- 更新日時
- 2023/06/25 14:10
- 管理番号
- 2540
- 質問
-
解決
鹿児島の端にある島の家名(ヤーナ)について知りたい。
- 回答
-
与論島の慣習、家名(ヤーナ)。
『与論島(ユンヌジマ)の言語--地名の由来,家名(ヤーナ),代名詞について』後藤一日/著 國學院雜誌(1975)76巻5号
コマ28,29「Ⅳ 与論に残存するyaRna(家名)の習慣」
家名の説明と男子・女子・男女混合の家名が掲載。
https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/3365463
(※国立国会図書館内/図書館・個人送信のみ。当館で閲覧可能。)
- 回答プロセス
-
・当館所蔵百科事典(『平凡社大百科事典』等)、記載なし。
・インターネットにて"鹿児島 家名"を検索。回答に繋がるようなサイトが確認できない。
"伊良部島 家名"でも同様。
"家名 ヤーナ"で検索すると、個人サイトにて「与論島には昔から先祖から受け継がれる家名(ヤーナ)という名前があります。」とあり。
利用者に「与論島」でよいか確認し、調査を進める。
NDLで"与論島 ヤーナ"を検索すると、國學院雜誌76巻5号の後藤一日『与論島(ユンヌジマ)の言語--地名の由来,家名(ヤーナ),代名詞について』がヒットした。
国立国会図書館デジタルコレクションで、國學院雜誌が確認できたため、掲載巻がデジタル化で閲覧できるかを確認し、当館の開放端末にて情報提供。(国立国会図書館内/図書館・個人送信のため、館内利用で提供した)
・本は民俗の分野から調査して、『日本の民俗 鹿児島』村田煕/著 第一法規(1975)382.1/N/46、『日本の家と村』竹田旦/著 岩崎美術社(1980)380.8/M/22を確認するも、記載は確認できず。
・業務端末で"与論島"を検索したが、民俗について書かれた資料の所蔵はなかった。
・NDC219.7(鹿児島県-歴史)の棚をブラウジングしたが、目次・索引からは関係する内容が確認できず。
・与論島は奄美群島のため、キーワードを"奄美"にして調査を続ける。
『奄美方言』岡村隆博/著 南方新社(2007)818.9/Aの「第3章 島口研究の視点」の「第7節 名前あれこれ」には、家名についての記載はなかった。
続く「第4章 島口の研究編」の「第1節」古語の一考察~奄美の人称代名詞~」では、与論島の人称代名詞の記載は確認できるものの、家名についての記載はなかった。
・奄美群島が琉球王国の版図ということで、"琉球(王国)"にキーワードを広げて調査を続けるも家名について取り上げられている箇所は確認できず(目次・索引のみの参照)。
確認済資料
1.『日本の民俗 鹿児島』村田煕/著 第一法規(1975)382.1/N/46
2.『日本の家と村』竹田旦/著 岩崎美術社(1980)380.8/M/22
3.『鹿児島県の歴史』原口泉ほか/著 山川出版社(2011)219.7/K
4.『奄美方言』岡村隆博/著 南方新社(2007)818.9/A
5.『奄美群島おもろの世界』福寛美/著 南方新社(2018)219.7/A
6.『声とかたちのアイヌ・琉球史』吉成直樹/編 森話社(2007)382.1/K
7.『与論島を出た民の歴史』森崎和江/著, 川西到/著 葦書房(1996)916/M
8.『琉球王国』赤嶺守/著 講談社(2004)219.9/R
9.『琉球の歴史と文化』波照間永吉/編 角川学芸出版(2007)911.6/R
10.『琉球の「自治」』松島泰勝/著 藤原書店(2006)318.2/R
11.『日本の民俗 沖縄』源武雄/著 第一法規(1972)382.1/N/47
12.『沖縄語辞典』内間直仁,野原三義/編著 研究社(2006)参考/818.9/O
- 事前調査事項
-
テレビで紹介されていた。伊良部島と言っていた。
- NDC
-
- 風俗史.民俗誌.民族誌 (382 10版)
- 方言.訛語 (818 10版)
- 参考資料
- キーワード
-
- 家名
- ヤーナ
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000273728