レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2023年05月27日
- 登録日時
- 2023/08/03 10:00
- 更新日時
- 2023/08/03 10:01
- 管理番号
- 千県中千葉-2023-01
- 質問
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解決
鎌ケ谷市にあった「関牧場」について知りたい。
- 回答
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【資料1】『千葉県畜産要覧』(畜産時代社 1957)
p117に「関牧場」があり、以下の情報が掲載されています。
場主:関正知、東葛飾郡鎌ケ谷村鎌ケ谷六九四、創業二十五年、出身:長野県上田市、乳牛:三十頭、「元東京都江戸川一之井に於て牧場を創設、昭和八年当地に移転現在に至る。」
【資料2】『近・現代聞き書き 鎌ケ谷市史資料集 17』(鎌ケ谷市郷土資料館編集 鎌ケ谷市教育委員会 2008)
p216-218「鎌ケ谷の搾乳業から酪農へ」のうちp216に、鎌ケ谷の小暮牧場に関する聞き書きがあり、関牧場にも触れられています。「同じ昭和八年ころ、鎌ケ谷の井草地区で開業した関牧場も草分けである。関さんは長野県の出身の人で、法典村の信田さんに搾乳業を学んだ。」とあります。
【資料3】「鎌ケ谷うし物語」(『Cityかまがや』No.41 1997.3)p9-13
p10に小暮牧場の記事があり、その中に「昭和8年の秋、関牧場が開業しており…」とあります。
【資料4】櫻井勝三「東京市の市乳圈(一) 都市力の研究」(『地理』第5巻第4号 1943.9)p1-25
(国立国会図書館デジタルコレクション https://dl.ndl.go.jp/pid/1546799/1/21)
「第5表 移入状況(Ⅴ) 昭和10年度」(20-22コマ)のうち21コマに「関正知」があり、昭和10年の移出地、乳量、移入地等が掲載されています。
「第6表 移入状況(Ⅵ) 昭和13年度」(24-27コマ)のうち25コマに「関正知」があり、昭和13年の移出地、乳量、移入地等が掲載されています。
【資料5】「一月の牛乳生産」(『酪農事情』第22巻4号 1962.4)p52(27コマ)
(国立国会図書館デジタルコレクション https://dl.ndl.go.jp/pid/2316821/1/27)
「西葉酪農業協同組合」の項目に関正知の名前があり、育成委員長であったことがわかります。
- 回答プロセス
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(1)当館作成の千葉県関係データベース菜の花ライブラリー(https://www.library.pref.chiba.lg.jp/nanohana/index.html)、千葉県立図書館ホームページ「図書・雑誌・視聴覚資料検索」を全項目「関牧場」で検索したが、ヒットなし。
(2)国立国会図書館デジタルコレクションをキーワード「関牧場 鎌ケ谷」で検索したが、関連する情報は見つからなかった。
(3)千葉県立図書館ホームページ「図書・雑誌・視聴覚資料検索」を全項目「鎌ケ谷 牧場」で検索。『小金牧を歩く』(青木更吉著 崙書房出版 2003)を確認したが、関連する記述は見つからなかった。
(4)千葉県資料室開架のC64(千葉県の畜産業)の棚を探索。以下の資料を確認したが、関連する記述は見つからなかった。
『千葉県畜産発達史』(「千葉県畜産発達史」編さん会 1989)『千葉県畜産センター史 70年のあゆみ』(千葉県畜産センター70年史編さん委員会編さん 千葉県畜産センター 1979)
(5)郷土書庫のC64(千葉県の畜産業)の棚を探索。【資料1】を発見。『畜産要覧』の他の年版は所蔵なし。
(6)市史を確認。『鎌ケ谷市史 下巻』(鎌ケ谷市教育委員会編 鎌ケ谷市 2017)p468-489「昭和恐慌期の農業・畜産業と地域開発」のうちp476に酪農に関する記述があり、「統計上、昭和九年から搾乳高、昭和十五年から搾乳業二業者が三六頭を飼養する事実が記されるようになった。この二業者は昭和八年に鎌ケ谷区に移転し、搾乳業を営んだ関家と小暮家である。」とあり。
参考文献より、【資料2】を確認。【資料2】p198-200「道野辺の農業と酪農」の聞き書きのうちp199で関家について少し触れられているが、詳しい情報がないため紹介せず。また、p212-215「鎌ケ谷の果樹栽培と酪農」の聞き書きのうちp213には市内の現役の酪農家が挙げられているが、関牧場はなし(聞き書き期日:平成9年4月、5月)。
【資料2】の参考文献より、【資料3】を発見。【資料3】p12に現在残っている酪農家が4名挙げられているが、関氏はなし。
(7)千葉県立図書館ホームページ「図書・雑誌・視聴覚資料検索」を資料種別「千葉県資料」、全項目「酪農」で検索。以下の資料を確認したが、関連する記述は見つからなかった。
『千葉県酪農経営のすがた』(千葉県農地農林部畜産課 1957)
『酪農情報』第2号~第14号(1967.12~1968.12)
『酪農農業協同組合要覧』第9号、第10号(千葉県農林部 1978.3、1979.3)
(8)郷土電動書庫のC64(千葉県の畜産業)の棚を探索。以下の資料を確認したが、関連する記述は見つからなかった。
『草地』第7巻24号~第52巻75号(千葉県草地協会 1969.6~2014.3)
『千葉県畜産センター年報』昭和51年度(千葉県畜産センター 1977.7)
『千葉の畜産』1977(千葉県農林部畜産課 1977.3)
『畜産経営調査報告』第1集(千葉県農林部畜産振興課 1963.9)
(9)【資料1】の請求記号を参考に、千葉県立図書館ホームページ「図書・雑誌・視聴覚資料検索」を請求記号「6403」で検索。『全国畜産関係者名簿 昭和49年版~1998』(畜産技術連盟(1991年版から畜産技術協会) 1973~1997)がヒット。内容を確認したが、畜産関係の省庁や大学、都道府県庁、団体等の関係者を収録したもので、牧場については掲載されていなかった。
(10)国立国会図書館デジタルコレクションをキーワード「関正知 牧場」で検索。【資料4】【資料5】を発見。
(11)読売新聞、朝日新聞、毎日新聞のデータベースおよびG-Searchを「関牧場」「鎌ケ谷 牧場」「鎌ケ谷 酪農」「鎌ケ谷 搾乳」「関正知」で検索したが、関連する記事はヒットしなかった。
(インターネット最終アクセス:2023年7月23日)
- 事前調査事項
- NDC
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- 畜産経済.行政.経営 (641 9版)
- 参考資料
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- 【資料1】『千葉県畜産要覧』(畜産時代社 1957)(9200142661)
- 【資料2】『近・現代聞き書き 鎌ケ谷市史資料集 17』(鎌ケ谷市郷土資料館編集 鎌ケ谷市教育委員会 2008)(0200875092)
- 【資料3】「鎌ケ谷うし物語」(『Cityかまがや』No.41 1997.3)p9-13(0503602613)
- 【資料4】櫻井勝三「東京市の市乳圈(一) 都市力の研究」(『地理』第5巻第4号 1943.9)p1-25(国立国会図書館デジタルコレクション https://dl.ndl.go.jp/pid/1546799/1/21)
- 【資料5】「一月の牛乳生産」(『酪農事情』第22巻4号 1962.4)p52(27コマ)(国立国会図書館デジタルコレクション https://dl.ndl.go.jp/pid/2316821/1/27)
- キーワード
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- 畜産業-千葉県(チクサンギョウ チバケン)
- 関牧場(セキボクジョウ)
- 千葉県-鎌ケ谷市(チバケン カマガヤシ)
- 牧場(ボクジョウ)
- 酪農(ラクノウ)
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000336867