レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2005年12月11日
- 登録日時
- 2005/12/11 17:51
- 更新日時
- 2009/03/04 18:20
- 管理番号
- 山形県-2005-0005
- 質問
-
解決
地図を眺めていたら、山形県内に「ジャガラモガラ」という不思議な地名があるのを見つけたが、どういう意味なのか
知りたい。
- 回答
-
「ジャガラモガラ」は天童市東部、上貫津(かみぬくつ)の山園にある鉢状窪地のことで、平成7年3月、山形県の天然記念物に指定されました。この一帯は天童高原県立自然公園に含まれ、奥羽山脈支脈の雨呼(あまよばり)山と鵜沢山の間の尾根西方山腹の標高500~600メートルにあります。径1キロ、全体が大きな窪地で、この中にさらに9つの小窪地があり、その中で最大の南北延長約250メートル、東西幅約90メートル、深さ約100メートルの大すり鉢状窪地を特にジャガラモガラと呼ぶことが多い。この窪地には大雨が降っても底には水がたまらず、底に直径約30センチメートルほどの風穴郡があり、累積した流紋岩の岩片の間から冷気が流出しています。盛夏でも3~7度の低温を示すため、この窪地では下方ほど高山的な植生となっています。
ジャガラモガラの由来については、口承によるもののみで、文献などの資料は未だ見つかっていませんので、この地名がどういう形で命名され、いつ頃に発生したものであるかを確認することはできません。
現在、代表的な語源説として、①地形を形容したものとする説、②姥捨伝説を語源とする説、③アイヌ語が語源であるとする説、④福島県に伝わる「じゃんがら念仏」を語源とする説、⑤ジャガラモガラの竜神伝説を語源であるとする説の5つがあります。
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
-
- 地形学 (454 9版)
- 参考資料
-
-
天然記念物ジャガラモガラー歴史・地理・植物の謎を探るー
天童市立旧東村山郡役所資料館/編 - 山形県大百科事典/山形放送株式会社/編
- 地名私考ジャガラモガラ/長瀬一男/著
-
天然記念物ジャガラモガラー歴史・地理・植物の謎を探るー
- キーワード
-
- じゃがらもがら
- 鉢状窪地
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 学生
- 登録番号
- 1000025685