レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2010年05月27日
- 登録日時
- 2010/11/14 14:23
- 更新日時
- 2010/11/14 14:25
- 管理番号
- 9000006454
- 質問
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解決
金山衆(かなやましゅう)について書かれた資料で、特に人物名が記載されているものがあるか。
- 回答
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戦国時代の武田氏領国内の金山で採金にあたっていた鉱山主は「金山衆」と呼ばれていた。武田武士団にも所属し、鉱山労働者である金堀(かねほり)衆を率いて工兵部隊として活躍した。黒川金山や湯之奥金山、丹波山金山にはかなりの金山衆が存在していた。黒川金山衆は、田辺・中村・古屋・依田・風間・保坂・保科・大野・池田・蘆沢・田草川・深沢の12の苗字が確認されている。詳細については照会資料をご覧ください。
- 回答プロセス
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1.『山梨百科事典』(山梨日日新聞社編・発行 1989年)で「金山衆」をひくと、「戦国末から江戸時代初めにかけて、甲駿などの金山で、それぞれの堀り場を持ち、主となって採金をしていた山主(山師)で在地武士団を形成していた」などの記述がある。
2.自館システムで「金山衆」を書名検索してヒットした資料を確認すると、金山衆についての記述がある。
・『戦国金山伝説を掘る:甲斐黒川金山衆の足跡(平凡社選書)』(今村啓爾著 平凡社 1997年)※
→巻末に参考文献の記載あり。
・「金山衆「金山之佐渡守」考」清雲 俊元著(「甲斐路」No.51)
・「黒川金山衆の存在形態について」鈴木将典著(「武田氏研究」第26号)
3.『山梨県史』『塩山市史』を調査すると、「金山衆」についての記述がある。
・『山梨県史」通史編2 中世(山梨県編集 山梨日日新聞社 2007年)p453-454
→引用参考文献の記載あり。
・『定本・武田信玄:21世紀の戦国大名論』(笹本正治編 高志書院 2002年)p87-91 ※
・『帝京大学山梨文化財研究所研究報告』第3集(帝京大学山梨文化財研究所編 帝京大学山梨 石和町 1990年)p271-293 ※
・『塩山市史』通史編上巻(塩山市史編さん委員会編集 塩山市 1999年)
4.K56の書架で鉱山関係資料を調査すると、金山衆についての記述がある。
・『黒川金山史料』(黒川金山遺跡研究会編集 塩山市教育委員会 1991年) ※
・『甲斐黄金村・湯之奥金山博物館展示図録』 (甲斐黄金村・湯之奥金山博物館編集・発行 2006年)
・『甲斐黒川金山:山梨県塩山市に所在する戦国時代金山遺跡の総合調査』 (黒川金山遺跡研究会編集 塩山市 1997年) ※
・『戦国武田の黒川金山:多摩川源流の黄金境(山日ライブラリー)』(大薮宏著 山梨日日新聞社出版局 1995年)→巻末に参考文献の記載あり。
・『甲斐・黒川金山 第一次調査報告』(黒川金山遺跡研究会編集・発行 1987年) ※
※印の資料には、武田信玄が与えた印判状などの古文書の文章の掲載があり、人物名の記載がある。
5.NDL-OPACの雑誌記事索引で「金山衆」を検索すると、雑誌記事「金山衆:武田氏の経済基盤」鈴木将典著(「歴史読本」通巻849号)、「黒川金山衆」河合敦著(「歴史読本」通巻715号)がヒット。
- 事前調査事項
- NDC
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- 中部地方 (215 9版)
- 金属工学.鉱山工学 (560 9版)
- 参考資料
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- 『塩山市史』通史編上巻(塩山市史編さん委員会編集 塩山市 1999年) (p393-472)
- 『黒川金山史料』(黒川金山遺跡研究会編集 塩山市教育委員会 1991年)
- 『甲斐黄金村・湯之奥金山博物館展示図録』 (甲斐黄金村・湯之奥金山博物館編集・発行 2006年) (p38,54-55)
- 『甲斐黒川金山:山梨県塩山市に所在する戦国時代金山遺跡の総合調査』 (黒川金山遺跡研究会編集 塩山市 1997年) (p165-259)
- 『戦国武田の黒川金山:多摩川源流の黄金境(山日ライブラリー)』(大薮宏著 山梨日日新聞社出版局 1995年) (p47-69)
- 『戦国金山伝説を掘る:甲斐黒川金山衆の足跡(平凡社選書)』(今村啓爾著 平凡社 1997年 (p187-282)
- 『戦国金山伝説を掘る:甲斐黒川金山衆の足跡(平凡社選書)』(今村啓爾著 平凡社 1997年) (p87-91)
- 『帝京大学山梨文化財研究所研究報告』第3集(帝京大学山梨文化財研究所編 帝京大学山梨 石和町 1990年) (p271-293)
- キーワード
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- 金山衆
- 金山
- 武田信玄
- 山梨県
- 照会先
- 寄与者
- 備考
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「金山衆」については、他に武田信玄関係の図書や一般の鉱山史の図書にも記載がある。
・『よみがえる武田信玄の世界:開館記念特別展』(山梨県立博物館編・発行 2006年)p95
・『日本鉱山史の研究』[正](小葉田淳著 岩波書店 1987年)p286-318 ※
・『中世をひろげる:新しい史料論をもとめて』(石井進編 吉川弘文館 1991年)p131-178 ※
※印の資料には、武田信玄が与えた印判状などの古文書の文章の掲載があり、人物名の記載がある。
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 郷土(産業一般)
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000073405