レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2019/05/09
- 登録日時
- 2019/08/07 00:30
- 更新日時
- 2019/08/09 00:30
- 管理番号
- 6001038489
- 質問
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解決
「酒壺の蛇」は日本の説話らしいが、内容を詳しく知りたい。資料があれば、教えてほしい。
- 回答
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・『日本の酒文化総合辞典』(荻生待也/編著 柏書房 2005.11)
p.365 「酒壺の蛇」(さかつぼのへび)の項に「まさに「酒の罰が当たった」ケチな生臭坊主の話。『大語園』一〇六話に見える。」とあります。
巌谷小波編集の東洋説話を収録した『大語園』で確認しました。
・『大語園 4』(巌谷小波/編 平凡社 1935)
p.388-389 『今昔物語』から収録された説話とのことです。
・『新日本古典文学大系 36 今昔物語集 4』(佐竹昭広/[ほか]編集委員 岩波書店 1994.11)
原文と脚注がありますが、出典は未詳とのことです。
p.170-173 巻第十九 本朝付仏法 「以仏物餅造酒見蛇語第二十一」(ぶつもつのもちひをもつてさけをつくりへみをみる
・『今昔物語集 3 本朝部 (東洋文庫)』(平凡社 東京 1967.8)
p.192-196 「仏物の餅で造った酒、蛇と見える語(こと)第二十一」現代語に訳されて、全文掲載されています。
「仏の供物を横領するのは、特別罪の重いものだ。夫婦の眼にたしかに蛇と見えてうごめいていたのは、実に不思議な驚くべきことである。されば、このような仏の供物は、むやみに一人でむさぼらずに、人にも与え、僧にも食べさせるべきである。」との教訓が記されています。
<国立国会図書館デジタルコレクション>
説話「酒壺の蛇」については、国立国会図書館/図書館送信参加館内公開の以下の児童向け資料でも確認できます。
『今昔物語 (少年少女のための国民文学 11)』 ID:000000830081 コマ番号:33-35
(2019年5月9日現在)
[事例]作成日:2019年5月9日]
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
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- 小説.物語 (913 10版)
- 衣食住の習俗 (383 10版)
- 参考資料
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- 日本の酒文化総合辞典 荻生/待也∥編著 柏書房 2005.11 (365)
- 大語園 4 巌谷/小波∥編 平凡社 1935 (388-389)
- 新日本古典文学大系 36 佐竹/昭広∥[ほか]編集委員 岩波書店 1994.11 (170-173)
- 今昔物語集 3 平凡社 1967.8 (192-196)
- キーワード
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 質問者区分
- 個人
- 登録番号
- 1000259878