レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2023年09月05日
- 登録日時
- 2023/12/23 16:42
- 更新日時
- 2023/12/28 11:22
- 管理番号
- 相橋-R5-37
- 質問
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解決
宮城県の郷土料理で「きらず炒り」「きしゃず炒り」というものがある。この料理の歴史や由来がわかる資料が見たい。
- 回答
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『江戸から伝わる味をたずねて』
『日本の食生活全集 4 聞き書宮城の食事』
『日本食物史 下』
『日本方言大辞典 上あ~そ』
以上の資料に該当の記載があった。
- 回答プロセス
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①『日本の食生活全集 4 聞き書宮城の食事』(自館請求記号:LI596)
p196「きしゃずの野菜炒り」の項に「豆腐をつくるとそのかすとしてきしゃずが出る。」との記載と、簡単な調理法あり。
②『江戸から伝わる味をたずねて』(自館請求記号:LI596.21/青)
p58-62「第二章 初夏 切らず」の項に、豆腐粕の「おから」が包丁を使わずに料理ができることから「きらず」との記載あり。「きらず」が紹介されている本として「『年中番菜録』寛永2年(1849)刊 千馬源吾著」についても記載されている。調理法とその写真あり。
③『日本食物史 下』(自館請求記号:R383.8)
p417「四 豆腐」の項に、豆腐の造り方に「次いで布の袋で漉(こ)す。その滓(しさい)を雪花菜(きらず)とよぶ。」との記載あり。
④『日本方言大辞典 上あ~そ』(自館請求記号:R818)
p717「きらず」の項に、「(切らないで用いるところから)豆腐の絞りかす。おから。」との記載あり。「きらず」の異形等に《きしゃず》あり。いずれも地域に宮城県あり。
⑤『たべもの日本史総覧愛蔵保存版』(自館請求記号:R383.8)
p462「愛媛県 きらず料理」の項あり。「キラズはおからのこと。」との記載あり。「きらず炒り」については記載なし。
以上の資料を提供した。
以下は該当なし。
『聞き書ふるさとの家庭料理 12 夏のおかず』(自館請求記号:LI596.21)
『食のことば由来事典』(自館請求記号:R383.8)
『47都道府県・伝統食百科』(自館請求記号:R383.8)
『47都道府県・乾物/干物百科』(自館請求記号:R383.8)
『食の民俗事典』(自館請求記号:R383.8)
『乾物と保存食材事典』(自館請求記号:588.9)
『日本の名品郷土料理北海道・東北編』(自館請求記号:596/キイロ)
『乾物便利帖』(自館請求記号:R619)
『宮城県の歴史』(自館請求記号:212.3)
『宮城県の歴史散歩』(自館請求記号:212.3)
- 事前調査事項
- NDC
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- 食品.料理 (596)
- 衣食住の習俗 (383)
- 方言.訛語 (818)
- 参考資料
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柳原尚之 著 , 柳原, 尚之, 1979-. 江戸から伝わる味をたずねて. 池田書店, 2015.
https://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I026413931-00 , ISBN 9784262130156 -
「日本の食生活全集宮城」編集委員会編集 , 竹内, 利美 , 高橋, 都 , 三崎, 一夫 , 芳賀, 啓喜 , 後藤, 典 , 東海林, 仲之助 , 千葉, 先子 , 一條, 和子 , 櫻井, 博子 , 日本の食生活全集宮城編集委員会. 聞き書宮城の食事. 農山漁村文化協会, 1990. (日本の食生活全集, 4)
https://iss.ndl.go.jp/books/R100000096-I008204379-00 , ISBN 4540890069 -
笹川, 臨風, 1870-1949 , 足立, 勇, 1901-1968. 日本食物史 下. 雄山閣出版, 1995.
https://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000002393096-00 , ISBN 4639012632 -
尚学図書・言語研究所 編 , 尚学図書・言語研究所. 日本方言大辞典 上あ~そ. 小学館, 1998.
https://iss.ndl.go.jp/books/R100000001-I107123485-00 , ISBN 9784095082011
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柳原尚之 著 , 柳原, 尚之, 1979-. 江戸から伝わる味をたずねて. 池田書店, 2015.
- キーワード
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- きらず炒り
- きしゃず炒り
- 郷土料理
- 宮城県
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000343925