レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2023年10月26日
- 登録日時
- 2024/01/25 17:42
- 更新日時
- 2024/03/29 13:45
- 管理番号
- 埼久-2023-082
- 質問
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未解決
王羲之が「非人不伝」(人格の備わっていない者に技術を伝えず)といったそうだが、その出典を知りたい。
- 回答
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該当する資料は確認できなかった。
- 回答プロセス
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1 NDC分類〈728〉の棚にあたる。
『中国書人伝』(中田勇次郎編 中央公論社 1973)
p9「王羲之の人柄について、「晋書」の列伝は(後略)」、 「魏晋から南朝にかけて(中略)人物月旦を集めた「世説新語」という本がある。唐の太宗の勅撰にかかる「晋書」の王羲之の本伝なども、「世説新語」の噂話を採り入れたところがたくさんある(後略)」とあり。
2 自館目録を〈王義之〉〈非人不伝〉〈世説新語〉で検索する。
3 参考図書を調べる。
4 《国立国会図書館デジタルコレクション》(https://dl.ndl.go.jp/ 国立国会図書館)を〈王義之 & 非人不伝〉〈非人不伝〉で検索する。
《国立国会図書館デジタルコレクション》『大正新脩大蔵経 第50巻(史伝部 第2)』(高楠順次郎編 大正一切経刊行会 1927)「續高僧傳巻第二十九」の項(https://dl.ndl.go.jp/pid/3435960 国立国会図書館)319コマ 国立国会図書館内/図書館・個人送信限定
p624「洛州敬愛寺釋曇光傳」に「非人不傳」の記述あり。王羲之についての記述なし。
《国立国会図書館デジタルコレクション》『神代温義』(秦山谷重遠[ほか]著 高知県神職会 1941)(https://dl.ndl.go.jp/pid/1040127 国立国会図書館)233コマ 国立国会図書館/図書館送信参加館内公開
「夫も非人不傳候事只未生はかり傳申候御事。」とあり。王羲之についての記述なし。
《東北大学機関リポジトリ》(https://tohoku.repo.nii.ac.jp/?page=1&size=20&sort=-createdate&search_type=0&q=0 東北大学附属図書館)
『明代艶情小説の形成とその特徴』(羅 莞翎著 2016)(https://tohoku.repo.nii.ac.jp/records/68707)
p119の注に「非人不傳」、「『金瓶梅』における春薬である「封臍膏」及び「顫聲嬌」と明代の日用類書に記載されている洞房春意の薬との関係は、小川氏は「金瓶梅詞話の春薬」(『日用類書による明清小説の研究』 研文出版 一九九五年 二九九~三〇二頁)で詳しく考察を行っている。」とあり。
《国立国会図書館デジタルコレクション》『神代温義』(秦山谷重遠、都翁渋川春海著 高知県神職会 1941)(https://dl.ndl.go.jp/pid/1040127 国立国会図書館)233コマ 国立国会図書館/図書館送信参加館内公開
p430「夫も非人不傳候事只未生はかり傳申候御事。」とあり。王羲之についての記述なし。
5 4より自館目録を〈大正新脩大蔵経 & 第50巻〉〈日用類書による明清小説の研究〉で検索する。
『大正新脩大蔵経 第50巻 史傳部』(大正新脩大蔵経刊行會 1960)
p624「續高僧傳巻第二十九」の項、「洛州敬愛寺釋曇光傳」の中段右から3行目に「非人不傳」の記述あり。王羲之についての記述なし。
『日用類書による明清小説の研究』(小川陽一著 研文出版 1995)
p293-321「第4章 金瓶梅詞話の春薬」
p294-295 「(前略)非人不度、非人不伝、専度有縁。」、訳文に「(前略)有縁の人にあらざれば斉度せず、伝えざるもの。」とあり。
王義之についての記述なし。
6 4より《Google》(http://www.google.co.jp/ Google)を〈大正新脩大蔵経〉〈続高僧伝〉で検索する。
《東洋文庫リポジトリ ERNEST》(https://toyo-bunko.repo.nii.ac.jp/ 東洋文庫研究部)會谷佳光著「『大正新脩大蔵経』の底本と校本 巻末「略符」・『大正新脩大蔵経勘同目録』・脚注の分析を通して」(2020.1 http://id.nii.ac.jp/1629/00007257/)
王羲之についての記述なし。
《大蔵出版》(https://www.daizoshuppan.jp/ 大蔵出版)
「新国訳大蔵経[中国撰述部]第3冊 [史伝部]1-3 続高僧伝 I」(https://www.daizoshuppan.jp/book/b449479.html)
内容紹介に「七世紀中頃に成立した『続高僧伝』三十巻は、南山律宗の道宣(596-667)が当時の文書や碑文の記録、伝聞等を渉猟して著した仏教史の第一級史料である。」とあり。王羲之についての記述なし。
7 《国立国会図書館サーチ》(http://iss.ndl.go.jp/ 国立国会図書館)を〈王義之 & 非人不伝〉で検索する。
〈その他調査済み資料〉
『中国書人伝』(駒田信二著 芸術新聞社 1985)
『中国の書と人』(外山軍治著 創元社 1971)
『世説新語 5』(劉義慶撰 井波律子訳注 平凡社 2014)
『中国故事成語大辞典 』(和泉新[ほか]編 東京堂出版 1992)
『中国名言名句の辞典 』(尚学図書編集 小学館 1989)
『中国成語辞典 』 (牛島徳次編 東方書店 1994)
ウェブサイト・データベースの最終アクセス日は2023年10月26日。
- 事前調査事項
- NDC
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- 書.書道 (728 9版)
- 語彙 (824 9版)
- 参考資料
- キーワード
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- 王 羲之(オウ ギシ)
- 中国語-熟語
- 書-中国
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 言語
- 質問者区分
- 個人
- 登録番号
- 1000345473