レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2022年11月12日
- 登録日時
- 2023/01/29 15:27
- 更新日時
- 2023/03/01 10:11
- 管理番号
- 武蔵浦和-1-00168
- 質問
-
解決
現行のアメリカ・ヨーロッパ、イギリスの信号機が知りたい。
できればカラーの図鑑などがあるとよい。
- 回答
-
調査経過の中の〇と△が付いた本を見てもらう。
ほとんどの本が歩行者用信号機の写真ばかりで、自動車用は見つからず。
本では見つからなかったが、1968年に合意され1978年に発効した
「道路標識及び信号に関する条約(通称ウィーン条約)」が
道路標識や信号機のルールを統一し、国際交流と安全性向上を両立させる
という目的で制定された、という情報がインターネットで見つかったので、
ウィーン条約に関する本を探したが、見つからず。
- 回答プロセス
-
・図書館業務システムで検索。
“信号”
○514.13『Ampelmann』高橋徹/訳著 郁文堂 2015
p.94-109 世界各国の歩行者用信号機(の標識)の写真あり
○K514『交通信号機のルーツをさぐれ!』笠原秀/著 アリス館 2001
p.98-106 青信号の色についての記述あり。
p.87 『交通信号50年史』(1975)p.182-186にかけて、
世界7か国の信号灯器が写真で紹介されているとのことだが、
当該資料は県内なし、国立国会図書館館内限定のデジタル資料のため、内容確認できず。
△KR053『最新モノの事典』(禁帯)最新モノの事典編集委員会/編著 鈴木出版 2009
P92 信号機
(囲み)たてと横 に「アメリカやヨーロッパでは、ほとんどがたて型です。」
「たて型の場合、色は上から赤・黄・青で、これはほぼ世界共通です。」とある。
写真はなし。
(囲み)見やすくなった信号の色 に「法律にも緑色信号と定められましたが、
多くの人はこれを青信号とよびました。(略)法律上でも青信号と呼ぶことに・・・」
“シンボルマーク”件名検索 → 質問に合いそうなものなし
・webcatplus!で検索
△420『いやでも物理が面白くなる 「止まれ」の信号はなぜ世界共通で赤なのか?』志村史夫/著 講談社 2019
p58 交通信号「止まれ」はなぜ赤か?
青が「止まれ」で赤が「進め」の国はないなど記述あり。
・アメリカとヨーロッパ、イギリスの旅行ガイドを見てみる。
△290.9『地球の歩き方 B01 アメリカ 2017~18』地球の歩き方編集室/編集 ダイヤモンド・ビッグ社 2017
p.678 一番下に「地球の歩き方B25アメリカ・ドライブ編でも
アメリカレンタカーの旅を紹介していますので、
ご活用ください、との記載あり。
p.683 赤信号時の右折禁止の信号の写真(色悪い)あり。縦長の信号。
△290.9『地球の歩き方 B25 アメリカ・ドライブ 2017~18』地球の歩き方編集室/編集 ダイヤモンド・ビッグ社 2016
p.198 下部に縦長の信号の写真あり(赤信号)
p.208 信号について
写真はない。
信号は、青信号が黄色に変わり、赤になり、また青になる。
この順序は日本もアメリカも同じ。とあり。
p.212 信号が青になるたびに1台ずつ本線に進むことができる用の信号の写真あり。
×290.9『地球の歩き方 A02 イギリス 2019~20』「地球の歩き方」編集室/編集 ダイヤモンド・ビッグ社 2019
×290.9『地球の歩き方 A01 ヨーロッパ2020~21』「地球の歩き方」編集室/編集 ダイヤモンド・ビッグ社 2020
・インターネットで検索
“世界の信号機&ISBN” → 質問に合いそうなものなし
“世界の信号機&本”
○727『世界ピクト図鑑』児山啓一/著 ビー・エヌ・エヌ 2021
p.118-119 10-6 歩行者用信号
ベルリン市内・ベルリン ポツダム広場、
英国・バーミンガム、ロンドン交通博物館、
ロンドン ハイド・パーク2種類、ウィーン市内、
ソウル市内、ニューヨーク市内、カナダ バンクーバー市内、
ジャカルタ市内、スリランカ コロンボ市内
12種類の歩行者用信号機の写真が掲載されている。
本ではないが、北海道運輸局のホームページ内に「各国・地域における主要交通ルール対比一覧表」というPDFあり
https://wwwtb.mlit.go.jp/hokkaido/content/000174718.pdf(2022.11.12最終確認)
・レファレンス協同データベースで検索
“信号” → 質問に合う事例なし。
・googleブックスで検索
“信号機”
×KR369『発見!体験!工夫がいっぱい!ユニバーサルデザイン』川内美彦/監修 学研プラス 2017
p.48~49 交差点の信号機
「ユニバーサルデザイン 車両用交通信号灯器」
信号機の歴史や「×は世界共通」という記載はあるが、
世界の信号機の写真や説明はなし。
・国会図書館サーチで検索
“世界&信号機” →540件ヒット
・インターネットで検索
“イギリスの交通信号”
「交通信号機の展覧会」の中の「海外の信号機・その1 イギリス編」というホームページがあり。
https://m.facebook.com/102395704585637/posts/279250640233475/?_se_imp=1krXQqyQotqyrSWj8(2022.11.12最終確認)
“世界の交通ルール”
「本とどう違う? 海外旅行で気をつけたい世界の交通ルール」というホームページあり。
https://www.interbank.co.jp/column/220325/(2022.11.12最終確認)
※ポイント2/信号機の違い
海外では信号機も日本と違う部分が多いです。特にイギリスは日本と同じ
左側通行ではありますが、信号機は横型ではなくすべてが縦型です。
そして信号機の点灯する順番も異なります。
日本の信号機は“青色→黄色→赤色→青色”と点灯しますが、
イギリスでは“赤色→黄色→青色→黄色→赤色”と点灯します。
ポイントは赤色の後にも黄色が点灯することで、これはもうすぐ青色に
変わるので発進準備をしなさい、という意味なのです。
また、海外では信号が青色に変わる瞬間に発進すると交通違反になる場合も
あるので気をつけましょう。
“ヨーロッパの交通ルール”
「点灯の順番が違う?!日本の信号機と海外の信号機の違いとは?」というホームページあり。
日本の信号と海外の信号は点灯の仕方が違う
https://car-me.jp/articles/17861(2022.11.12最終確認)
この点灯方法は、国際法上の根拠もあります。
1968年に合意され1978年に発効した
「道路標識及び信号に関する条約(通称ウィーン条約)」がそれにあたり、
道路標識や信号機のルールを統一し際交流と安全性向上を両立させると
いう目的で制定されました。(略)
またウィーン条約では、信号機だけでなく標識についても統一ルールがあり、
特に陸続きの国境や国境越えの機会が多いヨーロッパ諸国で、他国へ移動しても
混乱が生じないようになっています。
ちなみに日本はこの条約を批准していないため、国際ルールが適用されません。
「赤から直接青に変わる」という日本独自の順序を採用しており、
道路標識も条約で定められたものとは多少異なるスタイルになっています。
また、アメリカ合衆国も同様に条約を批准していない国のひとつで、
独自のルールが適用されています。
- 事前調査事項
- NDC
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- 交通政策.行政.経営 (681 10版)
- 参考資料
- キーワード
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- 信号機
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000328097