レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2022年10月6日
- 登録日時
- 2023/07/10 10:03
- 更新日時
- 2023/09/12 09:43
- 管理番号
- 中央ー1-0021646
- 質問
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解決
亀の生態や死にざま、鳴き声について
亀の生態や死にざま、鳴き声について著した書があれば紹介してほしい。
亀の鳴き声については、知人から亀は鳴くことがあると聞いたが、本当かどうか、根拠となる資料があれば知りたい。
- 回答
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回答プロセスにある○印のついた本を紹介した。
- 回答プロセス
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●487及び666を中心に所蔵資料を検索する。
○『カメ選び方・育て方』安斉裕司/著 狩野晋/撮影 立風書房 1999年
P62 カメの一日の生活が紹介されている。
○『カメのきた道』平山廉/著 日本放送出版協会 2007年
P179 人間に食われて滅びたカメたちの記載あり。
○『はっけん!ニホンイシガメ』関慎太郎/写真 AZ Relief/編著 野田英樹/編著 緑書房 2020年
ニホンイシガメの生活の様子について写真とともに説明されている。P107には「イシガメの寿命ははっきりわかりませんが、野生でも40年以上生きることがあるようです。ただ、ほとんどのイシガメは、生まれて数年のうちに食べられて死んでしまいます」の記載あり。
○『亀』矢野憲一/著 法政大学出版局 2005年
p256「亀の季語」に鳴き声についての記載あり。
○『ミドリガメ、ゼニガメの医・食・住 改訂版』菅野宏文/著 原幸治/監修 どうぶつ出版 2008年
p122 カメの寿命やひっくりかえると死んでしまうのかがQ&Aに載っている。
○『カメの話』杉浦宏/著 小峰書店 1980
p17「カメの敵とそのふせぎかた」にアリにおそわれて死んでしまった例あり。
×『カメの家庭医学百科-飼育の基礎と病気-』小家山仁/著 アートヴィレッジ 2017年
×『カメ』七尾純/構成 小田英智/文・解説 久保秀一/写真 偕成社 1979年
×『うちのカメ-オサムシの先生カメと暮らす-』石川良輔/著 八坂書房 1994年
×『カメ』大谷勉/著 川添宣広/編・写真 誠文堂新光社 2008年
すべて質問に合致するような箇所なし。
×『生き物の死にざま』稲垣栄洋/著 草思社 2019年
p90-95「ウミガメ」魚の網にかかり窒息しておぼれ死ぬウミガメがいることについて記述があるが身近な亀とはちがう。
●レファレンス協同データベースに似た質問「俳句の季語に「亀鳴く」という言葉があるが、亀は本当に鳴くのだろうか。」を発見
「https://crd.ndl.go.jp/reference/modules/d3ndlcrdentry/index.php?page=ref_view&id=1000217970」(最終アクセス確認日:2023年7月10日)
→参考になりそうな資料を確認
○『鳥獣虫魚歳時記 春夏』川崎展宏・金子兜太/監修列句選 朝日新聞社 2000年
p180「春の季語に亀鳴く(亀の看経)がある。カメには声帯がないので鳴くことはないが、呼吸音や首を引っ込めるときの音が『キュー』『クー』などと聞こえることがある。しかし、これはむしろ空想的な季語として興がられ伝えられてきたと考えるべきだろう。」とある。
×『カメの飼い方がよくわかる本 ミドリガメからリクガメまで』霍野晋吉/監修 成美堂出版 2003年
○『亀のひみつ』田中美穂/著 矢部隆/監修 WAVE出版 2012年
p42「亀が鳴く」の項目に、「『ぷしゅっ』(中略)鳴き声ではなく、鼻息、といえばいちばんイメージしやすいでしょうか。擦過音(さっかおん)というのですが、伸ばしていた首を引っ込めるとき、肺の中の空気が一気に押し出されるために出る音です。この擦過音は、交尾の時など、何か亀自ら行動を起こそうとした時にも自然に発せられます。その場合は『ぷしゅっ』ではなく『かっかっかっ』という感じ。体の大きなゾウガメなら『ごぉーごぉー』。」と記述あり。
●666.79×「生態」で所蔵資料を検索
○『ザ・リクガメ 飼育のすべてがわかる本』塩谷亮/著 誠文堂新光社 2003年
p173~リクガメの生態について記述あり。p178-180で「リクガメの寿命」について記述しており、落下死、凍死、荷車にひかれて死亡、等の記録がある。また、p181にはいくつかの種の飼育下での生存記録が表にまとめられている。
○『いちばんよくわかる!カメの飼い方・暮らし方』だっくす小峰/著 田向健一/監修 成美堂出版 2022年
リクガメ・ハコガメ・半水棲ガメ・水棲ガメの4つのタイプ別にカメの魅力・生態・飼い方を完全ガイド。カメの本の中では一番出版年が新しい。
○『カメ大図鑑 潜頸亜目・曲頸亜目 水棲種と陸棲種の分類・進化・形態・生態・法律・飼育・繁殖などを解説』中井穂瑞領/著 川添宣広/写真 誠文堂新光社 2021年
p3-34「CHAPTERⅠ カメはどういう生き物か」でカメの生態について詳しく解説。p31寿命の項で、カメの長寿記録について述べている。
×666.79『幸せなリクガメの育て方』田向健一/監修 松橋利光/写真 大泉書店 2010年 →該当の記載なし。
●666.79の棚を見てみる
○『カメの飼い方・楽しみ方BOOK』富沢直人/著 霍野晋吉/監修 成美堂出版 2013年
p124 カメQ&A繁殖・休眠・健康管理編で「カメは鳴きますか?」というQあり。
「A.カメは、イヌやネコのように声を出して鳴くことはありません。しかし、驚いたときなどは、「ヒュウ!」と音を出したり、交尾の際にオスが吠えるように音を出すことが知られています。」とある。
○『カメ飼いのきほん ミズガメとリクガメの食事から飼育グッズ、病気のケアまで。』カメ飼い編集部/編 誠文堂新光社 2015年
p74 カメに関する質問箱に「カメは鳴くことができるの?」というQあり。
「A.カメは音を発する器官を持っていないため、鳴くことはできません。もし「シュー」というような音がしたとしたら、それは呼吸音です。ただし、そのような音が生じる場合は、呼吸器系統に何らかの異常があることが考えられます。(以下略)」
p84 カメのトリビアに「最も長生きしたカメ」として、アルダブラゾウガメ(152年)、ギリシャリクガメ(149年)、カロリナハコガメ(138年)の記録が紹介されている。
×666.79『リクガメ』大谷勉/著 川添宣広/編・写真 誠文堂新光社 2009年 →該当の記載なし。
- 事前調査事項
- NDC
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- 脊椎動物 (487 10版)
- 水産増殖.養殖業 (666 10版)
- 参考資料
- キーワード
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- 亀
- 鳴き声
- 生態
- 死に様
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000335812