レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2014/01/28
- 登録日時
- 2014/03/07 00:30
- 更新日時
- 2014/03/30 16:14
- 管理番号
- 0000000180
- 質問
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解決
上辰巳村・下辰巳村・水淵村で加賀藩の藩札のための和紙を献上していたという資料を見たことがあるのだが、それを確認したい。
- 回答
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(1)『山の民物語』p282「上辰巳村の美濃紙」という資料に、「上辰巳・下辰巳・水淵三ヶ村に、小厚紙漉出候由。二百枚一束。・・・元禄十三年二月也。(『改作所旧記』)」という資料が掲載されています。
(2)『石川県史資料 近代篇2』p461~472に「皇国地誌」(明治5年に始まる明治政府の調査による地誌)の上辰巳村・下辰巳村・水淵村で産出していた和紙(相滝紙、小厚紙、傘紙、鼠半紙、元結紙、布告紙、素麺紙、塵相滝紙、塵紙、山田紙など)についての記述一覧の記述があります。
(3)加賀藩の藩札については、土屋喬雄「旧金沢藩の財政」(『封建社会崩壊過程の研究』)、『加藩貨幣録』に詳しいのですが、加賀藩の最初の藩札の発行は宝暦5年であり、(1)の元禄13年の「小厚紙」は藩札とは関係ないことがわかります。
(4)(3)の書籍で、藩札に用いられた紙についての部分を探しましたが、見つかりません。
以上のように、3村で様々な紙が作られていたことはわかりますが、「藩札に用いた」とする資料は見つかりません。
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
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- 製造工業 (58 9版)
- 参考資料
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- 1 山の民物語 中村 健二∥編著 北国新聞社 1994.11 K222/123
- 2 封建社会崩壊過程の研究 土屋喬雄∥著 象山社 1981.10 K342/1001
- 3 新訂加藩貨幣録 西脇 康∥校訂・補編著 書信館出版 2005.7 K337/1001
- 4 加藩貨幣録 森田/平次∥著 日置 謙∥校訂 石川県図書館協会 1970.5 K080/10/3
- 5 石川県史資料 近代篇2 石川県∥編 石川県 1975 K209/26/1-2
- キーワード
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- 和紙
- 藩札
- 産物
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 人物
- 質問者区分
- 図書館
- 登録番号
- 1000150335